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2013.11.10
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カテゴリ:ヤング・マイロン
城に通ずる秘密の通路を行くマイロンたち三人は思わぬ待ち伏せに合っていた。

マーメッチはマイロンの持っていた発光棒を受け取ると自分のローブの袖をその棒にくくりつけ何やら集中し始めた。すると発光棒とローブはあたかも人が松明を持って歩いて行くようにゆらゆらと通路の先に漂って言った。

「なるほどマーメッチ、あなたもなかなか上達したみたいね?」
ネコファムはにやりと笑って獲物が餌にかかるのに備えた。
すっかり暗闇となってしまった中で、ネコファムは敵の動きを探索魔術で感じながらその時を待った。

するとその囮の発行棒が激しく揺れて次の瞬間、ネコファムから赤い光がほとばしり通路を駆け抜けたかと思うと、その先に赤く燃える人影が浮かびあがった。その人影は狂ったように転げまわり、通路の壁にぶつかり痙攣するようにその場で震えはじめ、やがて静まり動かなくなった。

「行きましょ。」

ネコファムの言葉を合図に三人はその人影のもとへと急いだ。
その人影はまだ少し痙攣しており、その口からはうめき声がかすかに漏れていた。
マーメッチはそばに転がっていた発光棒を手に取りその人間を照らすと焼けただれた顔が照らし出された。

それはヒト族の男だった。その男は虚ろに目を開け最期の時を迎えようとしていた。そして彼の目の前にネコファムが立っているのを見て驚愕の表情に変わった。

「生きて・・い・・た・・・」

男は最後まで言い終える事が出来ずに息絶えた。

「この男なんて言いたかった・・ん・・だ・・・ウガガ・・・」
ネコファムに突然口を塞がれたマイロンは目を白黒させながら両手をバタバタさせながら喘いだ。

ネコファムは男の手のひらに響き石が握られているのを見つけたのだ。
彼女は響き石を拾うと今やって来た入口の方向に思い切り投げ飛ばした。

「マイロン、ごめんなさい。もういいわよ。」

マイロンは事の真相が分かると言った。
「今の響き石を持っているという事はヘイウッド原理魔術を使う者と関係がある。だとするとこいつはゲオルグの手下という事になるね?」
「そうね。ゲオルグが私たちの動きを探査魔術で見つけ、こいつをよこしたという事になるわね。でもこいつ、最期に死んだはずの私を見て驚いていたから、やって来たのがまだ誰とは分かっていない様ね?」
ネコファムの言葉にマーメッチもうなずきながら言った。
「でもよこした手下はこいつだけじゃないだろうから、これから先は用心する必要はあるわね。」

その頃、ウィンラッド城のゲオルグの居室ではゲオルグが最後に激しく震えた響き石がそれっきり何の反応もしなくなった事から影の使者の運命を悟った。

彼はその響き石を砕きながら思った。

「残りは三つ。」


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「雑貨Explorer」

今回のキーワードは「ローブ 作戦」で38件ヒット。


グローブね?この手袋でなんの作戦を行うんだ?


この作戦の目的はわかった。


これは正に作戦だ。やはりこうでなくちゃ。でもここでもグローブにヒット。


和食を無形遺産に登録するったって、これを着て街を歩けるか?







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最終更新日  2013.11.10 12:15:00
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