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カテゴリ:ヤング・マイロン
先ほど襲ってきた刺客は法力避けのベールで探索されるのを防いでいたのだろう。
ネコファムはこれを思うとこの先どのような脅威が待っていようと、それをあらかじめ察知する事は難しいと覚悟せざるを得なかった。 この城への秘密の抜け穴は、他の通路とは比べ物にならないほど長かった。今ようやく竹林から城までの半分の距離に達したところだ。ゲオルグいやゾーゲンの刺客は法力避けのベールで感ずることはできないが、地形や自分たちの位置は問題なく把握できるので地図がなくとも迷うことなく城まではたどり着ける。 これはネコファムやマーメッチなど法力を持つ者には造作もない事であった。 思わぬマイロンの反撃を食らい眠りこけてしまったあの刺客から得た情報では、あと二人の刺客がこの先で待ち構えているのだ、彼女を生け捕りにするために。 ネコファム一行が行く秘密の通路であと城まで一時間という所で、それまで狭かった通路が少し広くなる場所がある。待ち伏せには絶好の場所である。狭い場所からここに出てくる所を襲えば勝算はかなり高い。問題は後の二人は殺しても、一番厄介なネコファムをどうやって生け捕りにするかである。 ゲオルグの放った影の使者の一人が今この広場を見渡せる場所に隠れ、法力避けのベールを体に巻きつけながらそんな事を考えていた。 『やはりネコファムを最初に攻撃して眠らせるしかない。』 彼はそう結論付けてそのための準備を始めた。 前で襲った二人が倒されてしまった事はゲオルグから響き石で知らされていた。後は自分ともう一人となってしまったが、必ずや成功させなくてはならないと気を引き締めた。たとえネコファムにやられなくとも、失敗すればゲオルグに殺されてしまうのであるから後戻りはできない。 しばらくすると広場に通ずる通路の向こうに淡い光がちらちらとまたたき始めた。 いよいよである。 彼はもう一度法力避けのベールをしっかり体に巻きつけるとその時を待った。 そしてついに通路からネコファムが先頭で姿を現した。 『今だ!』 彼は絶好の好機を感じ取り、あらかじめ仕込んでおいた罠を動かす紐を引っ張った。 シュ、シュ、シュ、シュッ 彼の潜む岩壁とは反対の壁から無数の矢がネコファムに放たれた。 しかし、その矢は途中で何かにぶつかるようにバラバラと地面に落ちた。ネコファムともう一人のキジトラ種の女が防御魔術で防いだのが分かった。だが彼にとってそうなる事は分かっていた。彼の真の狙いはこの一瞬で彼女らの注意がそちらに逸らされることだったのである。 素早く飛び出しネコファムのみぞおちに鋭く拳を埋め込むと彼女は「うっ」と唸ってその場に倒れた。 『次はキジトラ猫の女だ。』 すかさず身を翻すと、その女に向かって大きく剣を振りかぶった。 Copyright (C) 2013 plaza.rakuten.co.jp/zakkaexplorer/ All Rights Reserved. 「雑貨Explorer」 今回のキーワードは「第三の刺客」でヒットするわけないと思いつつ24件ヒット。 「アルバムがロングヒットを続けるハジ→!・・・・C&Kを擁する「9 island Recordings」より第三の刺客、・・・」 ってハジもC&Kも知らないし、絵を見たところ機関車トーマスかい?って感じ・・・・・
これが第三の刺客かい?
「テラとの戦いで大量の魔力を消耗したネロウ。・・・チー坊こそ「シックス」の第三の刺客だった!」 まあヤングマイロンと同じような展開。
「◎ウォルターより第三の刺客…1.5級キュヴェ到着!!」ワインにしては過激なフレーズ!!
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