母 よ あ り が と う
母に会うと母は黙ってうなづくだけである
母のはじけるような笑顔を思い出すとき
母の命の尊さが身にしみてくる
大きな心でわれを育てた労苦が・・・
われの胸に刃となって突き刺さる
わが胸は血でそまり悲しみの声をあげ
懺悔の雄たけびを母に叫ぶのだった
母よ 母よ この俺は愚か者である
母の心を痛めた続けた愚かな息子だ
あの時の空も山も川も美しくあった
母の手に引かれて田舎の道を
二人で歩いた時のことを今でも
はっきりと思い出すことができる
あの時の瑞々しい母の皮膚の色に
子供であっても幸せを感じたものだ
だが今の母にはその時の皮膚はない
あるのは何となく時に身を任せて
日々を送る母の命だけである
母よ 母よ われ一人の母よ
時の流れに逆らわず身を大切に
いつまでもわが母として永遠に生きよ
母の寝顔に安らかさを感じた時
われは一人静かに母のもとを離れて
ああ~といいこの世の定めに泣きぬ
母のことを思えば去りがたくさらに
心は重くなり母の生きざまを思う
母の人生は夜の闇を照らした
愛と誠に生きた強烈な人生だった
ああ~母よ ありがとう
何度でもいう頭をたれて母にいう
母よ死すでなき永遠に生きよ
われとともに永遠に生きよ
母にいう感謝の言葉はたった一言
わが魂からの心からの真実の愛
母よ 母よ ありがとう!
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最終更新日
2023年12月08日 14時06分30秒
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