仕 事 に つ い て
仕事というのは単調な方がいいのではないか?
雑多な業務に追われ自分を酷使し肉体をボロボロにしてかつ
心に余裕もなく頭の中には色々な神経の回線がピリピリとした
数々のアンテナをはりめぐらして現社会の強度の情や見栄や恥や
誇りや意志や意地やその他もろもろの男や女という感情動物の
ために能力の限界まで闘争の嵐が吹き荒れている中にいる
それが今の社会における会社人等の現況ではないか
単調な仕事にも色々あるがその中でも弾力性をもって
毎日の仕事に励んでいる人もいる
たとえば禅僧などは毎日の生活の場に自分を活かしている
生きる場を自分の主体性で作り上げている
現在の多くのサラリーマンにはそれがないのではないか
金銭を得んがための手段の中で自分が死んでいる
巨大な管理社会の中で自分を活かそうとする工夫がない
死んでいる人間には笑顔というのは生まれないものだ
仕事が多忙で寝るだけが人生みたいなものだと
言っている人には生きている価値はないのではないか
そういう人は不幸だといってもいいのではないか
単調な仕事ほど退屈ではあるが生活の場においては
人間としての豊かさがあり安らぎがある
闘争心のない平和な生きがいがある
闘争心のない平和な生きる場を見つけることこそ本当の
価値ある生きる道だといえるのではないだろうか
闘争の嵐がうずまく中で寝食を忘れて金銭を得ることは
価値がないといっていいのではないだろうか?
闘争の嵐が静まって春のような新緑の中で 過ごすこと
それが人間の生きがいとして一番適していると思うのだ
嵐に向かう人間の力には感銘するが人間が生活していく
上ではふさわしくない生き方ではないだろうか?
闘争のない人心を醸成していくのが人間の役割と
いえるのではないだろうか・・・
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最終更新日
2023年05月03日 10時25分58秒
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