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カテゴリ:欧州
フィンランドは2001年から2004年にかけて国際競争力は世界1位3回、2位1回だ。
税金の国民負担率では2005年で所得の60.5%で、日本は38.3%よりはるかに高い。 福祉が行き届いており、ヘルシンキ郊外に暮らす一般的な家庭を訪ねた。 消防士で36歳、妻32歳と2歳の子ども一人。 広いリビングで豊かな感じ。 分譲マンションは4LDK(100平方メートル)で約6000万円だ。 夫妻の月収はあわせて約84万円になるが、税金やローン・食費などで約74万円で手元に残るのは10万円ほど。それも医療品やレジャーに使い貯金はない。 財部誠一氏の重税感はないかの質問に対して、夫は言う。 今の生活に満足している。安心して子どもを育てられるし、将来の生活も保障されているから、税金が高いとは感じない。 妻は本当に幸せな生活なので、高い税金もまったく苦にならない。 買い物に同行し、物価の高さに驚いた。 サーモンは2人分で約2600円。2日分の食料で約6500円(税込み)を払っていた。 税率は食料品が17%、他は22%でこの日払った消費税は約1100円だ。 年金生活者を訪ねた。 夫妻の年金は月額約31万2千円、所得税約8万7千円で手取りが約22万5千円。 28%の所得税や医療サービスには不満がある。 病院は無料だが、今年1月に眼科を予約して診察は9月という。 妻はいう。でもいろんな福祉が受けられるので、税金が高いとは思わない。 高福祉は老人だけではない、来年二人目を授かる出産費用は無料だ。長女の時は妻が9ヵ月、夫は4ヵ月の育児休暇を取った。今回も夫婦で育児休暇をとるという。 さらに国から育児セット(総額約4万円)が支給される。オムツは防寒服、絵本などが入っている。いらない人には現金2万円が支給される。 こういう制度は1938年に始まり、最初は低所得者対象だったが、2年後に全国民に支給するようになった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008年11月23日 22時06分45秒
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