103.ピアノの先生のための時間管理術 [ 藤拓弘 ]
書名ピアノの先生のための時間管理術 ~書けば書くほど夢がかなう!手帳活用法~ [ 藤 拓弘 ]目次はじめに第1章 時間美人な先生になる!第2章 手帳はあなたの優秀なマネージャー第3章 時間美人になる!「レッスン手帳」第4章 夢をかなえる手帳術第5章 「なりたい自分」のためにできること巻末付録 時間美人な先生が実践している「9つのこと」おわりに感想2023年103冊目★★★ピアノの先生に特化した時間管理本。というのが目新しくて読んでみた。世にあまた時間術や手帳術の本はあれど、それがどれもだいたい「オフィスで働くホワイトカラー」を想定している気がする。よくて「ママのための」みたいな冠詞をつけて、子供の予定も家族の予定も!と銘打つか。で、これは「ピアノの先生」特化版。2013年刊行『ピアノ指導者お役立ち スキルアップ時間管理術』増補改訂版で、中身は著者が監修した『ピアノ指導者お役立ち レッスン手帳2023』の宣伝と中身紹介という感じが強かった。なお、その手帳は10年目を迎えるとのこと。ロングセラーだね。おそらく圧倒的にピアノの先生というのは、女性が多いのだろうな。想定されている読者がはなから女性オンリーという印象。冒頭がまずあなたの周りにもいる「時間美人な先生」という章立てで始まるんですが、ピアノの先生の毎日は、とにかく忙しいです。日々のレッスンや教材研究、ピアノの練習、セミナーや研修、発表会などのイベント企画、それに加えて家事や子育て、PTAの活動や学校行事、サークル活動、子どもの習い事の送り迎え……。体がいくつあっても足りないくらいです。と続いて、なんかこう、なんかこう!(笑)ほかにも、自宅教室のほかに、楽器店や学校などの教育機関で講師として勤務している先生や、ほかの仕事をしている先生もいるでしょう。もしかしたら、学生として学びながら教えている先生もいるかもしれません。教室運営者、ピアノ指導者、妻、母親、従業員や会社員、あるいは学生……。さまざまな「顔」を持っているのがピアノの先生です。とあって、なんで妻と母親だけ出てくんねんと思った。これが男の先生が多い職業だと、こういう書きぶりにならないんだろうねえ。その場合、まるっと無視されるんだろうなあ。この本は表紙もピンクで可愛らしいわあ。まあそんな感じの、「ピアノの先生(女性)」想定。で、本で述べられている基本的な時間術(手帳術)ベースは同じ。・やることの見える化・優先順位を決める・時間内に終わらせるというポイントを押さえ、そのための方法を記載する。時間美人な先生が実践している「9つのこと」として挙げられているのが、① 忙しいと言わない② 「すぐやる体質」になる③ 5分だけやってみる④ 完璧よりもスピードを大切にする⑤ 待ち合わせには早く行く⑥ いろんな「リスト」を作っておく⑦ こまめに保存しておく⑧ 自宅以外に仕事場をもっておく⑨ 時間に対してポジティブに向き合うというのは時間術でよく言われることがコンパクトにまとめられていて良いと思った。自分を「すぐやる共和国の大統領」に任命するというのは面白い発想。一方、ピアノの先生の特徴として、著者監修の手帳にも工夫が凝らされているのが、・レッスンが午後や土日に多い・年間のレッスン回数や、振替(補講)の把握・生徒の誕生日・発表会の会場予約のために2年先までのカレンダー・テキスト購入予定表、教材費の領収の確認・生徒情報の管理表なるほどそういうところが違うのか!というのが面白かった。職業によっての「押さえどころ」って違うんだなあ。だから職業特化手帳が売れるんだね。著者はA5判の手帳をおすすめしていらして(「手帳のサイズはその人のキャパシティ」というのは言い過ぎだけど興味深い)、私も文庫(A6)版→B6版→A5版とだんだん大きくなってきて、今仕事用に使っているA5版はたっぷり書けて使いやすいなと感じている。1日1頁だとA6がいいけど、ウィークリー(週間)だとA5くらいが良いなあ。私が今使っている手帳は週間ブロックタイプ。→2022.10.03「2023年はセリアの週間バーチカル手帳(A5セミサイズ)」予定管理が苦手なので、バーチカルタイプで予定管理+TODO管理は別にしたほうがいいんだろうなと思う(バーチカルの余白でTODOが足りない)。みんな紙に書かなくてもやらなくちゃいけないこと覚えておけてすごいなと思う。ワーキングメモリがすんごく少ないんだよね、私…。著者はコラムで宅建を取得したときのことも書いていて、スキマ時間を管理して準備期間10ヶ月・300時間勉強時間が必要と言われるところ、1,000時間に設定。毎日の勉強時間確保+スキマ時間の活用で、テキストと問題集を4回回したそうな。私も宅建に興味があるので、すごいなと思った。1,000時間÷10ヶ月=100時間/月100時間÷30日=3.3時間/日…。1日にそれだけの時間を確保しようと思うと、他のことすべて諦めないとだめだわ…。ちょっと今そこまでの気力とやる気がない。新しい年になって新しい手帳を使い始めて半年もすると、ちょっと飽きが出てきたり、うまく活用ができていなかったりで、「新しい手帳がほしいな」と思い始める。笑さて来年はどうしようかなあ。A5版の本革手帳カバーを名前入りで購入したので、とうぶんこのサイズかしら。ただ、A6手帳版の手のひらにおさまる感じもやっぱり好き。1週間の予定の管理のしやすさは、圧倒的にウィークリーバーチカル。メモや記録を残すのがメインなら、1日1頁や、ウィークリーレフト。→2023.01.02「2023年の家置き手帳は、ミスドのスケジュールン(ミスド福袋)」そして取り残されるTODO管理。笑前はA4をじゃばら折にしてTODO管理していた。→2022.03.06「A4ジャーナルで to do 管理」A6マンスリーで予定を管理するなら、+アルファこれを持ち歩くでもいいんだよね。ってこう、「どの手帳買おうかな」「こういう使い方しようかな」ってあれこれ考えてる時間(手帳会議)が一番楽しいのよね、紙の手帳は。ランキングに参加しています。「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです。にほんブログ村