094.転職が僕らを助けてくれる 新卒で入れなかったあの会社に入社する方法 [ 山下良輔 ]
本のタイトル・作者転職が僕らを助けてくれる 新卒で入れなかったあの会社に入社する方法 [ 山下 良輔 ]本の目次・あらすじ新卒で入れなかったあの会社に入社する「5つの戦略」第1部 転職活動編(会社選び/書類選考・面接/転職エージェント)第2部 転職準備編(実績づくり/身だしなみ)最後の壁、「メンタルブロック」を解く引用「他のひとがやらない仕事」とは、言葉を補足すれば「会社の儲けに直結するのに、地味で、社内での評価につながりにくい仕事」。そのなかにこそ、転職で強くPRできるチャンスが隠れているのです。僕がおすすめするのは、一般の社員でも手が届く、「半径3メートル以内」のルールや仕組みを変えることです。感想2022年094冊目★★著者は1989年生まれ。高校卒業後、自動車部品メーカー株式会社松田電機工業所に就職。タイ駐在も経験。その後、株式会社SUBARU、PwCコンサルティング合同会社、デロイトトーマツコンサルティング合同会社に勤務。2018年独立。転職経歴がわらしべ長者のよう。本人も「僕のわらしべ転職年表」と紹介してらっしゃる。はじめ高卒で入った会社の年収は250万円。それが最後のコンサルでは1,000万円超に。私は古いタイプの価値観を有しているんだな…とこれを見ていて思った。「転がる石に苔は生えない」。日本だと、「石の上にも三年」と同じように、ひとところに腰を落ち着けることが評価される。苔も生えないほど転職を繰り返す奴は信用ならん、というわけだ。けれど海外では、"A rolling stone gathers no moss." はむしろプラスの意味に受け取られるのだと聞いたことがある。古い慣習に囚われず、常に変化し続ける人として評価されるのだそうだ。日本もだんだん、こちらにシフトして行っているんだろうか。私は事務職だし、たいしてアピールできる経歴もない。と思っていたけど、著者が言っている引用部の「半径3メートル以内」の世界については得意。これまでも色々と業務改善を行ってきた。省みられることのない、ちまちました積み上げではあるけれど。総務的な仕事って、「やりがい」とは程遠い。私は部下に教える時に、でもね、と言った。あなたがこの仕事を工夫することで、この情報を受け取る人の5分を節約できる。それが人数分になると、何時間になると思う?そしてそれがもたらす金銭的な価値はいくらになる?あなたがやっているのは、そういう仕事だよ。だから誇りを持っていい。どんどん変えていい。攻めた仕組みを作ろう。目に見えないところで働いてくれる人の、底力を見せよう。こういうことが、私は得意だ。そしてそれを作り上げることが。キャリアや転職の本をたくさん読んでみて、「私って本当は転職したくないのかもな」と思う。今の仕事が「得意なこと」ではないし、「好きなこと」でもないことは分かっている。でも、「じゃあ嫌なのか?」というと、やりがいがあることだって、あるのだ。著者は、親の経済的事情から児童養護施設に入り、高校を卒業後働き始めた。「どうせ無理だよ」これが、ずっと根底にあったのだそうだ。だからこの本で、「そうじゃないんだよ」と伝えたいと言う。生まれも育ちも、学歴も職歴も関係ない。過去は変えられなくても、未来を変えられないことはない。無理じゃないよ。ダメじゃない。君は自由だ。何にだってなれるんだ。どこへだって行けるんだ。選ばざるを得なかったものを、選びたかったものに。そうだ、私は今の会社に、入りたくて入ったんだ。↓ 「見たよ」のクリック頂けると嬉しいです ↓