191.ぼくはいったい どこにいるんだ [ ヨシタケシンスケ ]
書名ぼくはいったい どこにいるんだ [ ヨシタケシンスケ ]感想地図をテーマにした絵本。おかあさんが描いてくれたちんぷんかんぷんの地図。僕はいったいどこにいるんだ?地図があれば、ぼくがどこにいればわかるんだ。私は地図を見るのが苦手で、駅から目的地に歩き始めるとき、「だいたいこっちかな」という野生の勘に従って歩き始めるので、たいてい迷う。なんでそんなに自信満々なんだ?!と思うんだけど、そのときは自信があるのだ。というわけで、自分のことを信じずに、Google Mapに道案内を入力する。GPSで、右に曲がれ左に曲がれとイヤホンで音声が指示をする。先日、道なき道を案内され、「これは探検する子どもとかが通る道なのでは…?」という場所をひたすら川に沿って歩く、ということをした。後日、目的地までの行き方を地図上で調べたら、国道沿いの広い道があった。なんだ…。昔はどうしていたのだろうなあ、とよく思う。路線図と、時刻表と、地図で世界が繋がっていた頃。今は何も知らなくても、どこにいるかわからなくても、目的地まで辿り着くことが出来る。そこへ行ったことがなくても、グーグル・ストリートビューで路地まで見られるようになった。でもなんだかな、と私は思うのだ。ぼくはいったいどこにいるんだ?と、思うことは、どこへ行きたいのかと、どこへいるのかを自分で知ることから始まる。便利はそれをなくしてしまったんじゃないかしらん。ランキングボタンです。クリック頂くとブログ更新の励みになります!