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カテゴリ:萌えとBL
BSで始まった「タイタニア」、録画しておいた第1回を見て、露骨な腐女子狙いに、なんか気恥ずかしさで穴があったら入りたくなった。 何年も何年も4巻を待ち続け、田中芳樹さんがどんどん中国だファンタジーだと浮気したまま帰ってこないので、あきらめたのがすでに10年ぐらい前ではないかなあ。 田中さん自身はフォモ扱いは嫌悪していたけど、「銀英伝」にしろ「創竜伝」にしろ、もともとツボだらけのいい男満載のキャラを登場させちゃう時点でBLの餌食にされるのは仕方ないけど、「タイタニア」は未完、しかもどうみてもまだ序盤で止まったままだったので、メディアはどこも手を出せなかったんだな。それをなぜ今頃アニメ化なのか。結末はどうなるんだ? アニメ化に伴って、コミックスが出ていたので、そちらも読んでみたが、こちらはアニメともキャラデが違うし、絵がこぎれいなだけでまったく萌えはなく、これでは女子は魅かれないだろうというものだった。しかもストーリーがえらくわかりにくい。 実は、発売当時ずっと読んでいた自分も、ハイエンドなメンズが4人、しかも同族、ということしか覚えていなくて、今回、アニメとコミックス両方でやっと「ああ、こんな話だっけ」とストーリーを把握できた。 しかしアニメを見る限り、どこをどう読んでもスペースオペラでしかなく、設定が「銀英伝」とかぶる。ヤン・ウェンリーっぽい自由の闘士はいるし、ラインハルトが4人に分裂していると思えばいいのか? そしてアニメの戦闘シーンは、CG使えるようになった分だけ精細だけど、メカニックな部分がやっぱり「銀英伝」と同じようにしか見えない。なにしろスタッフも、監督が石黒昇さんとか、構成の金巻兼一さんとか、アニメの「銀英伝」と同じで、相変わらず濃い。オープニングテロップと主題曲の使い方もまるきり「銀英伝」だし。 まあ「銀英伝」はまともに地上波では放映されていないし、キャラデがアレだったので、女子からは賛否両論あったしなあ。 きっと「タイタニア」は「銀英伝」を知らない世代に向けて発信しているんだろうな。でも知っている世代の自分はやっぱり比べちゃうけどさ。 今回の「タイタニア」のキャラデは絶対腐女子向けだよねえ。キャラ原案が美樹本晴彦さんて、こんな白皙のシャープな線描く人でしたっけ? っつーぐらい耽美で、アリアバートの髪の毛がひと房だけ長く垂れ下がっていたり、戦闘のさなかにずっと腰に手を当てて紅茶をたしなんだりするあたり、恥ずかしくて顔から火がでそうになった。こここれが廚二病というものかしら。 そして声優陣がまた……! 狙いすぎやろ!ってぐらいBL常連で固まっている。 小西さん、一体どこから声出してるんだ?ってぐらい、いつもと別人の声で、まさかのファン・ヒューリック! 岸尾・吉野両名は、いつものはっちゃけキャラとの落差に吹きそうになる。どっちもこのテの声の役はBLで演じているよね。あ、そうか。岸尾くんは、音大舞台の恋愛シミュレーションゲームでのお耽美な役とかぶるんだな。お、お前、演じていて恥ずかしくならないか? そして近藤さん! 2、3年前からBL界でもちょこちょこ聞ける名前だけど、この人、最近人気急上昇なんだな。歌でコンサートまでやっているらしいし。アリアバート役で弾けてくれそうな予感(ごめん。最近の声優界事情は知らないので、とっくにブレイクしている人なのかもしれない)。 神谷くんが脇なんだけど、彼のとんがった声はすぐにわかるし、三宅さんもこっちかい! って役柄だし。なんか70年代以降生まれで固めてきた腐女子狙いの布陣だよなあ。しかも銀英伝リスペクトアニメだとしたら、最初から銀英伝は知らないであろう80年代生まれの世代はあえて外しているあたり、スタッフの狡猾さを感じる。ピンで若いファンがついて来る宮野くんだの杉田くん入れると、違うものになっちゃうんだろうなあ。神谷くんを脇に回したのもそういう戦略かもねえ。 とりあえず、1回目観たら、冬のコミケに間に合わすべくフォモ脳が始動した音があちこちから聞こえてきた。がんばれ! ジャンルが盛り上がったら買いにいくよ! 私が読んでいた新書は、イラストは道原かつみさんだったのに…… 今秋のアニメでは、他に特記すべきは京極の「魍魎の函」のキャラデがCLAMPだったこと。コミックス版の志水さんのほうが私は好みだけど、あれはどう考えても京極堂が凶悪な顔だったから、ハンサムに描けるCLAMPにして、ちょっと対象年齢下げたんだな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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