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テーマ:聖書(40)
カテゴリ:宗教・神秘
サタンの正体とは何か?
サタンが最初に聖書に登場するのは、『創世記』にある人間の楽園追放の物語である。 アダムとエバはヘビにそそのかされ、禁断の木の実を食べ知恵を得たことにより原罪を負う。このヘビがサタンであるといわれている。しかし、このヘビはひょっとしたら人間自身ではないだろうか。人間のなかにあるどうしようもない「欲」。サタンには「誘惑者」という意味もある。誘惑に抗しきれない人間の欲。この人間の欲こそがサタンの正体ではないか。 人間の多くはその欲のために地球環境を破壊し、他の動物を駆逐している。この所業そのものが悪。 歴史を振り返れば、ナチスドイツによるユダヤ人大虐殺。ヒロシマ・ナガサキへの原爆投下。これまでも、そして今も世界中のどこかで戦争は行なわれ、悪の所業は繰り返されている。 人間がサタン。そのことは多くのクリエイターが表現している。 鬼才として有名なアメリカの映画監督デヴィット・リンチは、『人間のなかに神と悪魔が共存しており、そのどちらか一方が他方を抑えているのだ』といっています。 また、漫画家の永井豪は作品『デビルマン』(アニメではない)のなかで、デーモンの恐怖に怯えた人間たちが中世さながらの魔女狩りを行い、人間が悪魔の姿をさらけだす様子を描いています。 神の僕と悪魔の僕、その区分は絶対的なものではなく、相対的なものなのかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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