『智恵子抄』'67・日
あらすじ高村光太郎は、椿夫妻の紹介で、画学生の長沼智恵子と見合いをし・・・。感想アカデミー賞 外国語映画賞 ノミネート中村登監督は、『古都』でもアカデミー外国語映画賞にノミネートされましたがこの監督の作品を観た事がなかったどころか恥ずかしながら、名前すら知らんかったこの作品もそうですが、あまりDVD化されてへんしあまりTVでも放送せんからな原作は、佐藤春夫の『小説智恵子抄』。智恵子抄は学校で習ったし「あどけない話」、「レモン哀歌」ぐらいは知ってるし高村光太郎と智恵子の事は、少しは知ってたけど知らない話も、もちろんありましたね。智恵子を演じた『紀ノ川』の岩下志麻の鬼気迫る演技がとにかく素晴らしい光太郎を演じた『日蓮』の丹波哲郎は、足は引っ張ってはいませんでした 共演に、平幹二朗、中山仁、南田洋子、岡田英次、佐々木孝丸。 ネタバレ感想マウスでクリックしながら、なぞって下さい。なんで、オープニングが2体の裸婦像?(笑)ひとっ欠片の羞恥も無しに裸婦の絵を見つめる智恵子を、画家の素質があると褒める光太郎。すると突然、男が裸婦の絵を切り刻み窓から飛び降りた。3階だから即死と、光太郎は言ってたけど3階なら、十分助かる高さだと思うが(笑)海辺の頭の足りない太郎を真似て風呂場で、桶を叩き合う2人。お熱いことで(^_^;)光太郎は、注文された胸像を作らずに智恵子の為に蝉を作ったりしてるので生活は楽ではなかった。心配した光太郎の父親は、光太郎のプライドを考えそれだけの価値はあると言って、お金を置いて作品を持って帰る。光太郎は、日本の女セザンヌとおだて智恵子の絵を出展するも落選。光太郎は落ち込む智恵子を、本当の空がある智恵子の故郷の福島に連れて行き、智恵子復活。そして、絵を辞め、妻として生きていく決意をするが実家が火事で父親が死んでしまい、精神崩壊自殺未遂をおこす。「自分を変えてくれた智恵子を俺が変えてしまった」智恵子は、光太郎に馬の真似をさせて叫ぶ「走れコウタロー」(爆)あの曲って、この映画から生まれたんか(笑)「あたし、もうじき駄目になる」回復を願い、本当の空を観に行くが、効果なし。赤ちゃんを誘拐する等、日に日に常軌を逸した行動をする智恵子は、遂には光太郎以外の人の区別が出来なくなってしまうが、それでも愛情変わらないって言う光太郎が凄いな。精神が病んで、切り絵の才能が花開くとは!エンドレスお辞儀を、鬱病の浅野温子のごとく(笑)繰り返す智恵子に、ビビりまくる姪(^_^;)よっぽど機織りの時の方が怖く見えたけどあれぐらいでビビるとは、姪は智恵子にあまり面会に来てないんかな?智恵子は、汚くなる前に自分を描いてとねだるが病気が治ったらと、光太郎は帰ってしまい・・・えっ、金網開くの?(笑)精神が病んでても、家の場所分かるもんやねんな。智恵子は死に、今度は光太郎が幻覚と幻聴に悩まされる。切り絵が舞い散った後、智恵子の胸像を作る年老いた光太郎が映し出され、幕を閉じた。 楽天以外の方はコメントにURLをお忘れなく♪TBは、承認後に反映されます。