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テーマ:食べ物あれこれ(49643)
カテゴリ:料理・グルメ・食べ物
もうほんとに、(他人にとっては)どうでもいいことなんだけど、(自分としては)どうでもよくないというか、どうにも我慢しがたいのが、母の料理センス。とんでもなくまずいわけでもなく、むしろ料理によってはけっこう美味しいのだけど、なんかねぇ、変な料理が出てくるのですよ、ときどき。
美容室で見た雑誌に載っていたと言って作ってくれたキッシュもどき。母は「キッシュ」という料理を見たことも食べたこともないのに、「美味しそうだったから」と言ってその雑誌に載っていた作り方をうろ覚えで覚えてきて作ってくれました。…キッシュとはかけ離れた、よくわからない洋風お好み焼きのようなモノでした…。一応、家庭で簡単にできるキッシュ(に近い味の料理)、というレシピだったようなのですが、母が作ってくれたモノから元のレシピを想像するのも難しかったです。(ちなみに味は、まずくはなかったけど美味しくもなかったです) 先日、総菜屋さんでキッシュを見かけたので買って帰って食べさせてあげました。そのときに、前に作ってくれたキッシュもどきの話をしたら、すっかり忘れてました。たぶん、総菜屋さんのキッシュの味も、(場合によっては食べたことすら)すぐに忘れてしまうでしょう。 そういえば、私がいつも作っている山芋のガレット。山芋(とろろ芋)を短冊切りにしてマヨネーズ、ツナ缶と和えてフライパンで焼くだけという超簡単レシピなのですが、よく食べている我が家の人気料理だし、作り方も簡単だし、ってことで母に材料と作り方を説明して作ってもらったら、…全然違うものになって出てきました…。どうしたらそうなるのか、逆に不思議。 母に聞いてみたら、小麦粉を入れたとか言ってました。そんなもの入れるって、一言も言ってないんですけど…。ほかにも何か入れたようですがよくわかりません。出てきたのは失敗したお好み焼きみたいなモノでした。っていうか、母の手にかかるとなんでもお好み焼き風になってしまう…。 創作料理でも、美味しければいいのです。普段の料理にちょっと違うものを加えてアレンジしてみたり、あ、この食材の組み合わせって意外と合うのね、とか、ちょっと作り方を変えて揚げ物じゃなくて焼いてみるとか、美味しそうに工夫してみる、というのはありだと思うのです。結果、失敗することもあるだろうけど、それはそれで。 しかしねぇ。母の場合、その取り合わせじゃあまり美味しそうじゃないということが作る前に分かるでしょう、っていうようなものが多いです。母には分からないようなんですけど。というより、母はそれを美味しいと思っているようなんですけど。 スパゲッティのナポリタンにピーマンの代わりに自家製のシソが入っていましたが、シソを入れるならケチャップ味じゃないほうがいいし、ケチャップ味にするならピーマンの方が美味しい気がします。せめて、ウィンナーの代わりにツナにしたらちょっとはいいかと。 我が家では肉じゃがにシイタケは入れないのですが、先日母が作ってくれた肉じゃがにはシイタケがたっぷり入っていました。おかしいと思いつつ、なにも言わずに食べました。いつも、こんな風に唐突に「おふくろの味」が変わります。 せめて自分で作る料理は好きなように作ろう、だから母の料理に(あんまり)文句は言うまい、と思っているのですけどもね。昨日の夕食に私が作った肉じゃが(もちろんシイタケは入っていません)、さっきお昼ごはんの時に食卓に乗っていたんですけど、シイタケがたっぷり入っていました。。。 「冷蔵庫のシイタケが黒くなっちゃってたから昨日の煮物に入れちゃったよ。あはは」 …人の作品を勝手に改変しないでくださいっ! 世の中に、シイタケが入ってる肉じゃががあってもいいんですけども、うちでは入れないんです。私は、シイタケがない肉じゃがが好きなんです。勝手に「おふくろの味」を変更しないで欲しいんです。 父は、どっちでもいいらしいです。母が作った妙な野菜炒めも、シイタケ入りの肉じゃがも、黙々と食べてます。…だから母とずっと一緒に居られるんだな。味にうるさすぎるダンナさんよりいいですけどね。
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最終更新日
Jun 13, 2012 03:40:27 PM
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