いつも一緒に中国へ行っている東京の畏友が京都の実家に帰ってきましたので、昨日は、彼の提案で兵庫県相生市那波南本町の中央公園に保存されている中国蒸機を撮影しに行ってきました。
保存されている機関車は1982年製造の前進型QJ6200号と1960年製造の人民型RM1163号です。前進型は今なお本国の中国においても現役で活躍していますが、もう1台の人民型は、中国でもすでに姿を消しており、本国での保存車両もないことから、世界で唯一残っている人民型蒸機ということになります。祖国から遠く離れた異国の地で保存されているのに数奇な運命を感じました。
前進型は現存する蒸気機関車で最大のもので、昨年までは集通鉄路でもその雄姿を見ることができましたが、ついに終焉を迎え、その巨大さゆえに活躍の場が狭められています。友人は年末に前進型蒸機が活躍している数少ない路線の1つである大古線に行ってきて、昨日はその話をじっくりと聞かせてもらいました。
ただ、これら2台の機関車から基準値の6倍近いアスベストが確認されたため、近く解体されることになっています。現状では飛散の恐れはないものの、鉄部の腐食により周辺のテニスコートやグラウンドに飛散することを考慮し、撤去されることが決定されたそうです。昨日の訪問も、解体される前に一目見ておこうということで行ったわけです。
本日の「思い出の1枚」は、相生市那波南本町の中央公園に展示されている人民型蒸機をながめるご近所の方です。