「兼高かおる世界の旅」っていう番組が私の子供のころからありました。
幼稚園のころにはもう見ていたと思います。
若い方はあまりご存じないでしょうか?
世界旅行どころか、海外旅行なんて庶民には夢のまた夢だった時代です。
それですから観光旅行のための紹介などではありませんでした。
海外で有名人に会うかと思えば、原住民に交じって食事をしたり。
上品な話し口で、日本人離れした容姿。(お父様がインドの方だったかしら?)
小さな子供だった私ですら楽しみに見ていた番組でした。
懐かしくて図書館で見かけてお借りしてきた本です。
御年82歳。私の母と同じ年なのです。昭和3年生まれでいらっしゃる。
ミッション系の学校で英語を習い、個人的に英語の先生にも習っていたと。
アメリカの大学に留学されたそうで、残念なことに勉強のし過ぎで体を壊して帰国した後に復学できなかったそうです。
私の周りの母や母の兄嫁たちには考えられない生活ですね。
その時代、母たちには食べるものを手に入れるのも大変だったころ、娘をアメリカに留学させたりなんてとっても大変、いえ無理。
兼高さんはお金持ちだったようです。小さいころから「夏はどこどこの別荘で...」なんて書いてありましたから。
別世界だ~。
でも、お嬢様っぽくなく、サバサバとした感じ。
プロデューサーもこなし、カメラマンと助手だけを連れて3人で旅をしたという「兼高かおる世界の旅」は今観ても楽しめるものだろうと思います。
1959年(昭和34年)~1990年まで放送されていたのですね~。
大人になってからは観ていませんでした。
こんな本を読んだら番組をもう一度観たいな~なんて思ってしまいます。