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私が幸せでないから、子どもには幸せになって欲しいという人が多いように感じます。
また、子どもが幸せになってくれれば、私も幸せになれるという人もいます。逆から言えば、今、子どもが良い状態でないから、私が幸せではないのも当然よ、という言い訳にもなります。 いすれにしても、今、その親御さんは、幸せではないのです。 問題は、子どもは親を見て、幸せを学ぶということです。 今、幸せでないお母さんは、子どもにこういうメッセージを送り続けていることになります。 「お母さんや、お父さんみたいになってはいけないよ」 「お母さん、お父さんは、勉強したけど、幸せにはなれなかった」 「学校に入っても、幸せになれるとは限らないよ」 「人間の幸せは、成績を上げることにかかっているんだよ」 「他の人よりも、格好いい立場でなくては、幸せになれないんだよ」 「お母さんが幸せでないのは、お前のせいなんだよ」 「人間の幸せは、人からどう見られるか、なんだよ」 その他いろいろとあると思います。 それらを否定するつもりもありません。 正にその通りだ、と思ってらっしゃる方もいるでしょう。 大切なのは、自分が暗に子どもに、どんな強烈なメッセージを送り続けているのか、ということを再確認することです。 この世は、他人に勝つことだ、と信念をお持ちの方は、そういう心の奥の信念が、言葉によるとよらない係わらず、子どもには伝わっているんだ、ということを自覚されることをおすすめします。言葉ではキレイ言を言いながら、実際は違うじゃないか、ってのが、子どもの不信感を招きます。 さて、ここからが、私の考えです。 子どもは、将来、この激しい変化の世の中、必ず浮き沈みを経験します。自分に都合良くいくことの方が珍しいでしょう。または、順調にいっても、たった一つの挫折で、人生をあきらめてしまうようになるかもしれません。 昨日も書きましたが、失敗をある意味歓迎しながら、そこから学んでいくことが大切です。学ぶためには、実は、まず、失敗したことを受け入れ、感謝するくらいの気持ちが必要なのです。「この失敗は、私に何を教えてくれるんだろう」という気持ちです。 エグイ例えですが、「夫婦間でも、この性格の違う、裏切られたような気がするパートナーは、私にどんな必要を教えに、私に与えられたのだろう」と見直すところから、健全な解決策が見えてきます。 決して、現象面の失敗が、幸せを奪うものだと決めつけないのです。逆に、本当の幸せを気づかせに来てくれた、天使だとくらいに考えましょう。 「笑いの治癒力」(志水彰 教授)に、癌になりやすいタイプとなりにくいタイプの性格パターンが、明確であると記されています。 ○ ガンになりやすいタイプ 「自分の幸福が、自分の外にある対象、たとえば肉親や他人の愛、地位、財産、職業的な満足度などによってもたらされると考えている。」 ○ガンになりにくいタイプ 「幸福は自分の中から生み出すもの、自分のあり方によると考えている。幸福感は大切な人の愛や、仕事上の満足を介して得られるものだが、それを作りだし、どう評価するかは、自分の内部のものであり、自分のやり方が幸福かどうかを決定するという考え方」 となります。 要約すると、周囲の状況に左右されず、自分に頼って強く生き、ストレスも上手に処理して悩まない人はガンになりにくいのです。逆に、周囲に依存的で、大切なものを失ったときの心の傷が深く、絶望感にさいなまれ続けた人がガンになりやすいということになります。 この研究では、あまりにも鮮やかな結果が出たため、かえってあやしまれましたが、その後、国際的な監視チームによって研究が続けられ、その正しさが確認されています。 このことを別の言葉で言いますと、主体性をもって生きているかどうか、ということになります。主体性とは、相手がどんなことを言おうが、私がこうだ、と我を張ることとは違います。対立することも、相手に依存している証拠です。そうじゃなくて、真に依存しない生き方、つまり、すべてを包み込む生き方です。善も悪も、失敗も成功も、運も不運も、宇宙全体丸ごと、自分の世界の一部にすぎないんだ、ということを、本能的につかんでいる生き方です。 『世界の中に私がいる』は、もちろん真理ですが、もう一つの真理も忘れてはいけないんです。それは、『世界は私の中にある』、ということです。「私」がなければ「世界」もないんです。 これは、宗教ともつながっていきますが、哲学上も、間違いない真理です。 そして後者こそが、人間の幸せに影響を与える側面なのです。 つまり、両方の側面を見なければ、片手落ちなのです。 後者をしっかり自分のものにしていれば、どんな環境でも、生きている幸せに帰ることができます。自分が存在している幸せを思い起こせます。つまり、どんな時にも、幸せでいられます。 また、問題を他人のせいにしないで、自分の箱庭がちょっと壊れたくらいにとらえ、それをもっと良いものにしようと、創造するエネルギーを生み出すことができます。 だって、世界まるごと、私の箱庭なんですから。自分がドンドンすきなように、創り変えることができるはずです。色を塗ることができるはずです。 私はこの考え方こそが、幸せをもたらし、また、荒波から救ってくれる見方だと思い、子どもたちに、伝えたいと思います。 ぜひ、賛同いただける方には、この主体性をもう一度、しっかり確立して、今すぐ、どんな環境であれ、幸せになりましょう。これが最高の教育であり、最高の子ども達へのプレゼントだと信じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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