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「子どもの前で、先生の批判をしてはいけませんよ!」
と言われて、「え、そうなの?」って言ってませんか? 先日タカタンさんが、書き込んでくださいましたが、うっかりこのことを忘れている、いや認識すらしていないお父さん・お母さんに出会います。 もし、お子さんをアタマの良い子に育てたかったら、子どもには、先生を褒めることはしても、批判してはいっけないんですよ。 そりゃ、おかしな先生もいるでしょう。お母さんたちの井戸端会議では、いろんなうわさ話が出るでしょう。また、それよりも、お子さん自身が、先生への文句やグチを言ってくることもあるでしょう。そして、それらは一面の真実ではあるでしょう。 でも、ポイントは、親が子どもに、先生の批判を聞かせることは、取り返しのつかない重大な結果を引き起こしますよ。それをわかってて、それでもなお、今、批判を子どもの耳に入れなければならないんですか?ということです。 私はビミョーな立場です。 塾の先生、市民団体の代表、PTA役員、学校ボランティア、県教委のちょっとしたお仕事、そして小中高の子どもの親。 ですから、ある時は、先生の立場で、ある時はPTAの立場で、ある時は、教育委員会の立場で、ある時は、市民の立場で、いろんな学校のいろんな立場の方とお会いします。教育と言うフィールドで言えば、学校だけでなく、公民館・児童館・生涯学習の様々な施設、そして、障害児の団体、子ども会、市民活動団体です。 長くなりました。人よりだいぶ多目の角度から、学校の先生のうわさ話をお聞きすることができるポジションにいると思います。 そして、しばしば、保護者の方から、先生や学校との関係で悩んでいるとのご相談を受けます。それで、フリーな立場で、その学校との仲をとりもったりしているのですが、そこで気づくのは、大半は、親が学校の様子を良く知らないで、子どもの報告ばかりを鵜呑みにすることから、問題の泥沼に落ち込んでいることです。 よく聞くと、最初は、親からの追求に苦し紛れに、子どもが学校の先生や友達の責任にしてしまったことが発端だということが、わかります。これは、子どもの心理として当たり前ですよね。 問題は、親が、その場で先生への不信感をあらわにした言葉で、応じてしまうことです。 その言葉を聞くと、子どもはどうなるでしょう。自分のでっち上げが、何だか真実に変わってくるのです。お母さん、お父さんの言葉は絶大な影響をもっています。ひとたび、親の口から出た、先生をバカにする言葉は、子どもの頭の中で、何度も鳴り響いているうちに、真実だと思い込むようになります。 そして、本当に先生は、バカでえこひいきで、ヒドい人なんだと見えてくるのです。そんな気持ちで、勉強に集中できるはずがありません。 また、先生の方も、相互作用で、その子との関係がしっくりいかなくなります。 人間は悪い見方をすると雪だるま式にすべてが悪く見えだします。逆に良い見方、つまり善意でものを見ると、実際、いままで見落としていた隠れた良さまで見えてくるものです。 子どもに先生の不平不満を言われたら、それがたとえ真実であったとしても、ものごとの裏表、隠れた良さを指摘するように指導しましょう。実際、どんな最悪の状況にさえ、幸いな点は潜んでいるのです。この機会に親子で、いろんな角度からモノを見る練習をしてみるのです。 親がすばらしい先生だと言えば、子どもはその影響を必ず受けます。眼の輝きが変わります。それは先生にも伝わり、結果、その子はアタマが良くなるのです。本当に血流量が変わるんですよ!先生への思いによって、解ける問題も解けなくなるんですよ! 同じ先生を、ある保護者はすばらしい、と絶賛し、ある保護者はケチョンケチョンにけなします。そして、どちらも真実なのでしょう。ただし、それが子どもに与える影響を考えたら、我が子がかわいかったら、言葉に気を付けましょう。 そして、疑問をもったら、まず、学校に行くことです。不信感をもった親御さんは、当然といえば当然ですが、学校に来ません。いつでもいいのです。お仕事で来られなかったら、電話でもいいです。教頭先生でもいいです。そして、家庭訪問してもらいましょう。先生にとって、家庭に来てください、というのは、意外にチャンスと思っているんですよ。 その子のことを多角的に知ることは、指導上とっても役に立ちます。その子の背後に、御両親と家庭環境を映し出しながら、言葉をかけることができるからです。 一歩すすんで、ぜひ、先生のファンクラブを作ってしまいましょう。損は絶対ないですよ。すべては思い込みからはじまります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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