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受験勉強を指導していて、ムダが多いなあ! と思うことがとっても多いです。
まず、過去問をやる時間が圧倒的に少ない。 私の受験指導は、ほぼこれだけです。 過去5年から10年の過去問を、5回は繰り返す。 これだけです。
私の感触では、過去5年の過去問から出る割合は80% 過去7年から出る割合は90% と見ています。
ですから、過去問さえ、しっかり消化し尽くしていれば、 もう安泰なのです。 しかも、出題形式にも慣れる。
ところが、昨夜も高専志望の中3生で、ガッカリしたのですが、 「予定の国語の過去問、まだです」 というので、なぜ、ノルマを達成できていないの? と聞いたら、 「学校の先生が、これやっとけ」 って、数学のワークを<特別に>渡された、というのです。 提出は、月曜日。 「そんな、アホな!」 彼は、数学は、大得意。 しかも、今時、基本練習なんて。
「そんなの放っといたら?」 と言ったら、やっぱり先生が怖いらしい。 聞くと、過去問ばかりさせてる私の指導に反感をもっているらしい。
ま、怒っても仕方がないけれど、 その先生は、彼が高専を受けるのに消極的で 三者面談でも、保証はしない、みたいなことを言っていたわけで、 だからこそ、私が、「学校の常識を打ち破ろう」、って 必殺過去問完全マスターを展開しているのに、 何とか、邪魔だけはしないで欲しい。
ま、彼は偉いもんで、先生の課題もクリアしながら、 本来のノルマも消化しようと、頑張っています。
これに限らず、学校の指導は、ムダが多いと感じています。 どこが? たとえば、数学の問題の解答をきれいに、ノートや解答用紙に書いてくることが 求められています。 ま、1~2年生だったら、まだ、許せますが、 書いたり、計算したりすることに時間がとられて、 肝心の理解しているのかどうかのチェックができていません。
数学嫌いのほとんどが、理解できないからイヤになっているのです。 先生が黒板に解き方のモデルを書いたのを、マネていると その時はわかった気分でいますが、 ノートをカタカタ書いているうちに、 何で、こんな計算しているのか、意味がわかんなくなっちゃうのです。
要は、解き方の料理方法なのです。 それが、自分の言葉で表現できるか、なのです。 自分のモノになっていなければ、必ず、口ごもります。 だから、逆から言えば、スラスラ解き方を解説できれば、 鉛筆もって、カタカタ計算しなくても、ほぼ大丈夫なのです。
確かに、計算練習は大事で、そこでミスすることも多いです。 しかし、苦手がどうかは、そこじゃないのです。
だから、数多くのいろんなタイプの問題を、 書かないでいいですから、解説さえできればいいのです。 似たようなことを、ドラゴン桜でも言っていました。 3分間、問題を見て、切り口を見つけ、 3分経ったら、すぐ答えをみる。 導入が合っていたら、それでOKで、次へ行く。
私は3分も待たないでいいと思います。 どんどん新たな問題にぶち当たって、バッタバッタをなぎ倒していけばいいのです。
真面目に解答していたら、1時間に数問しかできません。 しかし、切り口イメージトレーニングなら、 1時間に60題でも、十分可能なのです。
同様のことが、小論文でも言えます。 真面目に、仕上げる練習をしていたら、 1題の練習に、超早くて30分。下手すると1時間はかかり、 今日の練習、1題だけ、ということになってしまいます。
これも、ポイントは、テーマの切り口、料理方法をいかに早く組み立てるか、です。 だったら、数多くの問題に当たり、その概要ポイントをメモするだけで いいはずです。 さらに、本質を言えば、中身なのですから、 すばらしい、いろんな切り口を知ることです。 つまり、時事問題を学ぶことです。
さらに、さらに、ちょっと脱線ですが、 小学校1年生の子が、エリート塾?に通って 「晩秋」や「初冬」の漢字を読めなくて、ご家族が悩んでいます。 その子は、絵を書かせると、明らかに時間軸がまだ認識できていないことが わかります。 また、空間認識もです。 (それで、当たり前です) そんな子に、動物の調教よろしく、意味を実感できない読みを教えて 一体、何になるのでしょう? そのために、友達と遊ぶこともできません。
遊びには、ものすごい情報量が詰め込まれていて、 脳みそが、全開です。 「初冬」の字よりも、何十倍・何百倍も難しいことをしているのです。 そもそも、ああいう塾は、どんな良心をもって営業しているのか? ま、それに、高いお金を出して、ありがたがって参加する親がいるからだけれども。
え? その子と私との関係? ヒミツです。 が、彼の防波堤になっている「つもり」です。 でも、一時的なものになるかもしれませんが。 私は可哀そうで仕方がありません。
うちの高2の末娘が、自力で大学受験の勉強をしています。 高校では、英語も最高点に近かったのですが、 自分でやっていくと、中学英語の基礎の基礎がわかっていなかったことに いっぱい気づいています。
やらせられる勉強は、自己満足になることが多いのだと思います。 普通、逆みたいに思えますが、 生徒も教師も、依存心が強いと、本質を棚上げにしてしまうのでしょう。 やはり、独立自尊です。
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お久しぶりです。
いろいろためになりました。大学受験も同じですかね?確かに私は、受かった大学を受験するためのコースを予備校で1年勉強して毎日その大学の傾向の問題ばかりをやっていましたが、それがよかったのかな。 中高一貫の進学校に通っている息子にもう少し時間を作ってやりたいと思っています。今回の数学の勉強法は、ちょっと使い方を説明してやりたくなりました。また、いろいろ教えて下さい。 (2010.12.10 21:19:29)
先日、オランダに行っていた人から聞いたのですが、向こうの教育では、「勉強」そのものより、「勉強の仕方」を教えることに力を入れていたそうです。
(2010.12.11 06:39:04)
ものぐさ父さん
こちらこそ!です。 大学受験も、全く同じです。 それより、大学入試の方が、過去問は何倍も重要です。 それから、数学は、本日書いた内容そのものです。 理解しいないと、再現できないし、 再現できないのは、身についていない証拠で、 使い物にならないということです。 すごく荒っぽい解説ですが、 (2010.12.11 18:11:59)
森の声さん
>先日、オランダに行っていた人から聞いたのですが、向こうの教育では、「勉強」そのものより、「勉強の仕方」を教えることに力を入れていたそうです。 ----- そうですか、いいですね。 勉強の仕方を研究している子は、必ず伸びます。 その意欲をどうもたせるか、ですが。 私も、まだまだ、研究が足りないと反省しています。 (2010.12.11 18:14:17) |
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