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楽天・日記 by はやし浩司

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2007年02月27日
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カテゴリ:日々の随筆
●入社内定vsリストラ

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リストラの嵐が吹き荒れる(?)J社に、
今度、息子が入社することになった。

息子は、入社内定を喜んでいたが、
リストラされる人たちは、どんな気持ちだろう。

入社内定を喜ぶエネルギーを、正のエネルギー
とするなら、リストラされて苦しむエネルギーは、
負のエネルギーということになる。

そのエネルギーの強さは、同じ。

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 喜怒哀楽という言葉がある。これにあと3つの感情を加えて、漢方(東洋医学)では、「七情」という。

 この感情にいちいち動揺していたのでは、心の平安を保つことはできない。ついでに健康を保つことはできない。とくにこわいにが、激怒。

 私もつい先月、激怒ではないにしても、あることで頭にカーッと血がのぼるのを感じた。そのときのこと。体全体がフワフワした感じになった。恐らく体内では、血圧が急上昇し、危険レベルを超えていたにちがいない。

 その夜血圧を測ったら、下がxxmmHgもあった。ふだんより、20mmHg近くも高かった。で、私は心に決めた。「ささいなことで激怒して、それで体をつぶしてしまったら、おしまい」と。「脳内出血でも起こしたら、どうするのだ」と。

 以来、『まな板の上の鯉(こい)』の心境になった。「どうでもなれ」と、そのときどきにおいて、運命に身を任すようにした。「なるようになれ」と、あとは、そのときどきの(流れ)に身を任すようにした。とたん、血圧は、再び、正常値にもどった。

 今は、そういう状態。そんなとき、息子の就職先が決まった。新聞報道などによれば、リストラの嵐が吹き荒れている、あのJ社に決まったという。そのことを、息子と話す。

 「お前は、入社が決まって喜んでいるが、リストラされる人たちは、それと同じ、反対のエネルギーで苦しんでいるんだよ。そういう会社へ入るということは、たいへんなことなんだよ」と。

 実際、リストラが始まると、その会社の人たちは、仕事が手につかなくなるという。上司に呼ばれただけで、心臓が止まる思いがすると言った人もいた。あるいは上司から、夕食に誘われただけでも、そうなったという人もいた。サラリーマンにとっては、まさに地獄。それがリストラ。

 息子は、ただ空が飛びたいだけらしい。国際線のパイロットとなって、世界中を飛び回りたいだけらしい。それ以上の野心はないらしい。幸せな息子だ。(したいこと)と、(していること)が一致している。人は、本来、みな、こうでなくてはならない。もっと言えば、仕事というものは、本来、みな、こうでなくてはならない。しかしそんなことができる人は、いったい、この世の中に、何%いるのか?

 たいていの人は、稼ぐために働く。したくなくても、しなければならない。そういう仕事をする。

 そこでふと、自分のことを考える。「私は、したい仕事をしているのか?」と。

 答は、残念ながら、「NO!」。私が本来的にしたかった仕事というのは、モノづくりだった。中学生から高校生にかけては、建築家になるのが夢だった。大工になりたかった。それが今、どういうわけか、まったく異質の仕事をしている。

 話がそれたが、その仕事からも、追われる。それはその人にとっては、自己否定そのもの。強烈な衝撃を与える。「君は、来月から、もうこの会社に来なくていい」と言われるのは、まさに、自己否定そのもの。

 カーッと血がのぼる程度では、すまない。最近、ある女性からメールをもらったが、その人の父親は、定年退職したその2日後に、脳梗塞で倒れてしまったそうだ。私にはその父親の気持ちというか、無念さが、痛いほど、よくわかる。

 ともかくも、感情は平坦に。それがこれからの老後を、楽しく、愉快に生きるコツのように思う。プラス、脳みそは、いつも鍛えておくこと。心と体は、一心同体。「心」というのは、「脳みそ」のことをいう。

 追記だが、脳みそを鍛えるためには、音読がよいそうだ。かいま見たテレビ番組の中で、だれかがそう言っていた(NHK)。さっそく、自分の書いた文章を、音読してみる。





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最終更新日  2007年02月27日 09時02分02秒
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