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カテゴリ:日々の随筆
●今朝・あれこれ(2月27日)
++++++++++++++++ このところ暇さえあれば、 カメラをいじってばかりいる。 P社のFZ50。昔の一眼レフ風の デジタルカメラ。 以前は、F社、C社のカメラを使って いたが、手ブレ防止機能がつくように なってから、P社のカメラにした。 それからは、ずっと、もっぱら、 P社のカメラばかり。息子たちにも、 みな、P社のカメラを買ってやった。 (正確に言えば、払い下げ?) 当時は、驚いた。手ブレ防止機能が、 かくもすばらしいものだとは、 思ってもいなかった。 一度使ったら、ほかのメーカーの カメラは使えない。それで P社のカメラばかりになってしまった。 ++++++++++++++++ カメラには、不思議な魅力がある。ズシリとした重量感。ギッシリとつまった充実感。黒光りするボディに、ガシッガシッと決まるメカニックな動き。プラス、硬質プラスチックの肌ざわりのよさ。 もちろんメカもすごい! FZ50は、光学で、21倍まで望遠がきく。昔なら、巨大なレンズをそのつど、装着しなければならなかった。21倍といえば、そんな倍率である。もちろん5センチまでの接写も可能。(いったい、どうなっているのだろう?) 同じクラスの他社のカメラは、10万円~もするが、このカメラは、2GBのメモリーカードをつけて、6万円弱。(店で、交渉して、その値段にしてもらったが……。) しかし私は、同じことを、今から20年前にもしていたのではなかったか? 当時、私は、4~5個のコンパクトカメラのほか、C社、A社、それにF社の一眼レフカメラをもっていた。そして今と同じように、暇さえあれば、カメラをいじってばかりいた。 そのころはもちろん、フィルムカメラ。今は、デジタルカメラ。中身はちがうが、見た感じは、それほどちがわない。……ということは、この20年間、カメラは、というより、私は、何だったのかということになる。 私が好きなのは、カメラであって、写真ではない。このあたりが、ワイフにも理解できないところらしい。たとえて言うなら、ガン(銃)のコレクターのようなもの。撃つのが目的ではない。いじるのが目的。 ただ私のばあい、指先に特殊な感覚があるようだ。こうしたモノにさわっているだけで、陶酔感を覚える。反対に、何かにさわっていないと、落ち着かない。乳幼児にも似たような性癖があることを知っている。いつも手に何かを握っている。それと同じ? 漢方(東洋医学)でも、指先には、経絡(けいらく)(ツボとツボをつなぐ観念的な線路のようなもの)が届いていると教える。その指先を刺激すると、脳の中で、モルヒネ様の物質(エンドロフィン、エンケファリンなど)が放出されるという。そのことは、指しゃぶりをしている幼児を見ればわかる。指しゃぶりをしている幼児は、実に気持ちよさそう。うっとりとした表情をしてみせる。 つまり、モノをいじるということは、天然の(?)、精神安定剤ということになる。わかりやすく言えば、おとなのマスターベーション(オナニー)と同じ。無理にやめさせると、精神そのものが、不安定になる。子どもも、また同じ。たとえば指しゃぶりにしても、無理にやめさせると、情緒が不安定になる。 さて、この私。こうしてカメラをいじりながら、自ら、精神を安定させていることになる。が、それだけではない。加えて脳みその老化防止にもなるそうだ。指先からの刺激が、脳みそにほどよい刺激を与える。 しかし、そのカメラを見ながら、ときどき、こう思う。「本当に、私と同じ人間が、こんなもの作っているのか」と。日本人の、というより、人間がもつ技術力には、ものすごいものがある。そうした驚きも、また、カメラをいじるときの楽しみの一つでもある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年02月27日 11時31分38秒
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