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楽天・日記 by はやし浩司

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2007年04月14日
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カテゴリ:育児問題
【お母さん方からの、Q&A特集】

●夫との違い

1 夫の怒りかたが荒っぽくて困っている。できれば話して(言葉で)わからせたいのに、夫は怒鳴ったり、手をあげることも・・・。

★ 『夫婦は一枚岩』というのが、子育ての鉄則です。夫婦で意見の衝突があっても、子どもの前では見せないようにします。また『船頭は一人』という鉄則もあります。こういうケースでは、母親は、まず父親を立てる。決して男尊女卑的なことを言っているのではありません。たがいに高度な次元で尊敬しあってこそ、それを「平等」といいます。子どもの前では、「お父さんがそう言っているから、そうしなさい」と、あくまでも父親の側に立ちます。納得がいかないことがあれば、子どもが寝静まったあとにでも、「私はこう思うけど……」と、意見の調整をします。

★ そうでなくても、むずかしいのが子育て。これから先、夫婦の心がバラバラで、どうして子育てができるというのでしょうか。なおこういうケースでは、夫が怒鳴ったり、手をあげたりしそうであれば、その前に、夫の言いたそうなことを前もって、言うようにします。いわゆる夫の機先を制するということです。「そんなことをすると、お父さんに叱られますよ!」と。夫に抵抗すればするほど、夫の心は、あなたや子どもから離れていきます。これは子どもの問題というより、夫婦の問題かもしれません。どこか夫婦の間に、すきま風が吹いていませんか。私には、そちらのほうが気になります。

★ なお、親子の信頼感は、「一貫性」で決まります。E・H・エリクソンという心理学者も、「親(とくに母親)の安定的態度が、基本的信頼関係を結ぶ基礎である」というようなことを言っています。要するに親の心がグラグラしていては、親子の間で、信頼関係を結ぶことができないだけではなく、つづいて、子どもは、園や学校の先生、さらには友人との信頼関係を結べなくなります。よきにつけ、悪しきにつけ、親は、一本スジの通った子育てをします。


2 食事中のマナーについて。夫はテレビを見ながら食べている。でも、子どもには、ごはんを食べるときはテレビを消しなさい」と言ってあるので、子どもの教育上、夫にはテレビを消して、協力して欲しい。

★ 子育ての世界には、メジャーな問題と、マイナーな問題があります。家庭の役目は、家族が外の世界で疲れた心と体をいやすことです。そのために「家庭はどうあるべきか」を考えるのは、メジャーな問題。「家庭でのこまごまとした、ルール」は、マイナーな問題ということになります。マイナーな問題に引き回されていると、メジャーな問題を見失うことがあります。そこでこうしたマイナーな問題は、言うべきことは言いながらも、あとは適当に! その時と、場所になればできればよいと考えて、おおらかに構えます。

★ また子どもの世界には、『まじめ八割、いいかげん二割』という鉄則があります。「歯をみがきなさい」と言いながらも、心のどこかで、「虫歯になったら、歯医者へ行けばいい」と思うようにします。虫歯の痛さを知って、子どもは歯をみがくことの大切さを学びます。それだけではありません。子どもは、そのいいかげんな部分で、羽を伸ばします。子育てでまずいのは、神経質な完ぺき主義。家庭が家庭としての機能を果たさなくなるばかりか、子どもの心をつぶしてしまいます。さらに子どものことで、こまごまとしたことが気になり始めたら、あなた自身の育児ノイローゼを疑ってみます。

★ 「しつけ」と「ルール」は違います。「しつけ」は、自律規範のことをいいます。この自律規範は、初期のころは、親から与えられますが、やがて子どもは、自分で考え、自分で判断し、自分で行動するようになります。子どもをしつけるということは、いかにして子どもを自律させるかということ。一方、ルールは、あくまでもルール。むしろ『ルールがないから家庭』と言います。またイギリスの教育格言にも、『無能な教師ほど、ルールを好む』というのもあります。これを言いかえると、『無能な母親ほど、ルールを好む』(失礼!)となります。

★ ルールは、つくるとしても、家庭では最小限に。夫の立場で言うなら、「家に帰ってきてからは、のんびりとテレビでも見ながら、食事をしたい」ということではないでしょうか。私なら妻から、そんなこまごまとしたルールを言われたら、気がヘンになります。なお、「食事中はテレビを見ない」というのは、マナーでも何でもありません。「マナー」というのは、「他人の心を害さないこと」を言います。そういうマナーは大切ですが、「テレビを見ながら、食事をしてはいけない」というのは、マナーではありません。いわんや「教育上……」と、おおげさに構えなければならないような、問題ではありません。ちなみに、私は、毎日、テレビを見ながら、夕食を食べています。

★ 要するに子育てをするときは、いつもメジャーな視点を忘れないこと。いつも、「より大切なことは何か」と考えながら、します。そういう視点が、あなたを親として、大きな人間にします。こまかいルールで、がんじがらめになっている家庭からは、大きな子どもは生まれません。


3 子どもの習い事など。園のお友だちなどを見ると、習い事をさせる人もけっこういます。子どももやりたがっていることだし、私としては何かやらせてもいいのでは? とおもっているけど、夫は「まだ早い。子どもはのびのび遊んでいればいい」と。この感覚の違いって、これからももめごとの原因になりそうで・・・。

★ 親には、三つの役目があります。子どもの前を歩く。子どものガイドとして。子どものうしろを歩く。子どもの保護者として。そして子どもの横を歩く。子どもの友として。日本の親は、子どもの前やうしろを歩くことは得意ですが、子どもの横を歩くのが苦手。そういう発想そのものがありません。こういう相談のケースでも、「(子どもに)やらせる」という発想そのものが、気になります。大切なことは、子どもの方向性を見極めながら、「あなたはどう思うの?」と、そのつど、子どもの心を確かめながら、行動することです。習い事をする、しないは、あくまでもその結果です。

★ で、習い事をするにしても、この時期は、「楽しませること」を考えてします。(できる、できない)ではなく、(楽しんだかどうか)をみます。そういう前向きな姿勢が、子どもを伸ばす原動力となります。もう少し専門的には、「プラスのストローク(働きかけ)」を大切にするということです。

★ この時期は、ややうぬぼれ気味のほうが、あとあとよい結果を生みます。ですからそのつど、「あなたはよくできる」「あなたはもっとできるようになる」と、プラスの暗示をかけていきます。ほかに『一芸論』(子どもに一芸をもたせる。一芸を伸ばす)や、『才能は作るものではなく、見つけるもの』という鉄則もあります。参考にしてください。

++++++++++++++++++++++++++++++++++はやし浩司

●ママ友だちとの違い

1 何かトラブルがあると「うちの子にかぎって、そんなことはしない!」と、決まって言う母親がいる。自分の子が原因になっていても、よその子から疑うなんて。「他人は他人」と思っていても、やっぱり頭にきちゃう!

★ 反面教師という言葉があります。あなたのまわりに「親バカ」(失礼!)がいたら、いつも「自分はどうか?」と自問してみます。そういう親を非難するのではなく、自分自身が伸びるために利用します。このケースでも、「頭にきちゃう」ではなく、「親というのはそういうもの。ならば自分はどうなのか?」という視点でみるようにします。そうすれば、少しは怒りがおさまるはずです。

★ このケースで気になるのは、むしろ相手側の親子です。「うちの子にかぎって」と思っている親ほど、子どもの心がわかっていない。それだけではない。ひょっとしたら、その子どもは、親の前で、いい子ぶっているだけ? こういうのを「仮面」といいます。さらにひどくなると、心(情意)と、表情や言動が遊離するようになります。不愉快に思っているはずなのに、ニコニコ笑うなど。こうなると、親の側から見ても、自分の子どもが何を考えているかわからなくなります。親子断絶の初期症状と考えて、警戒します。

★ 信頼関係を築くためには、(さらけ出し)→(心を開く)というプロセスを踏みます。「どんな恥ずかしいことでも、たがいに言いあえる」「何をしても、何を言っても、たがいに許しあえる」という関係があってはじめて、信頼関係を築くことができます。親子とて、例外ではありません。しかし今、信頼関係どころか、親子でも、心を開けないケースが、ふえています。先日も、私に、「うちの子(小二男児)がこわいです。私のほうから、あれこれ言うことができないので、先生のほうから言ってください」と言ってきた、母親がいました。

★ 一方、心を開けない子どもは、開けない分だけ、心をゆがめます。いじける、ひがむ、つっぱる、ひねくれるなど。それを防ぐためにも、子どもには、まず言いたいことを言わせ、したいことをさせます。その上で、よい面を伸ばし、悪い面を削るようにします。相手側の親子には、そういう姿勢が感じられません。ひょっとしたら溺愛ママ? 自分の心のすき間を埋めるために、子どもを利用しているだけ? そういう視点で見てあげると、さらに怒りがおさまるかもしれません。





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最終更新日  2007年04月14日 17時39分26秒
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