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カテゴリ:社会時評
●『赤信号、みんなで渡れば、こわくない』
++++++++++++++ I社の発行する、「M」という雑誌に、 川柳10選というのが、載っていた。 それに、Bたけし氏の、『赤信号、 みんなで渡れば、こわくない』というのが、 選ばれていた。 寸評に、「抑圧された状態からの、 開放感を感ずる、さわやかな川柳」 (要約)とあった。 ++++++++++++++ ときどき赤信号を無視して、つっこんでくる車がある。まじめなドライバーほど、そういうとき、ヒヤリとする。とくにこの浜松市では、それがひどい。交通事故率、ワースト・ワンと言われる理由も、そこにある。 信号を守るか、守らないかは、道徳とか倫理とか、そういうレベルの問題ではない。マナーでもない。そんなことは、車を運転するものの、常識。歩行者にしても、そうだ。相手の立場で考えれば、それがわかるはず。 そこで改めて、「開放感」について考えてみる。 たとえばこの川柳が、『素っ裸、みんなで裸になれば、こわくない』というのであれば、私にも理解できる。あるいは『世間体、みんなで無視すれば、こわくない』でもよい。 しかし赤信号は、困る。自分はそれで開放感を味わうことができたとしても、相手は、どうなのか。わかりやすい例で言えば、暴走族がいる。あの連中は、赤信号でもクラクションを鳴らしながら、平気で無視する。本人たちはそれで開放感を覚えるかもしれない。が、そのまわりの人たちこそ、えらい迷惑。ときに事故に巻き込まれる。 それを「さわやかな開放感」とは? もしBたけし氏の川柳が、さわやかな開放感を覚えるものであるとするなら、こんな川柳は、どうか。 『ガラス割り、みんなでやれば、こわくない』 『銀行強盗、みんなでやれば、こわくない』 さらに、 『列車爆破、みんなでやれば、こわくない』と。 つまり『赤信号、みんなで渡れば、こわくない』は、この範囲の川柳だということ。さらに残念なことは、こうしたどこか心のゆがんだ(?)川柳が、天下の雑誌の中で、10選として選ばれ、それなりの評価を受けているということ。言いかえると、Bたけし氏の心も病んでいるが、社会も、病んでいる。病んでいながら、だれも、それに気づかないでいる。 私たちはいつも、子どもたちに、「信号を守ろう」「それは自分たちの命だけではなく、相手の命を守るため」と教えている。が、その一方で、東京や日本を代表する(?)、こうした文化人(?)が、平気で、それをこわしていく。 この日本では、正論や、まともな意見は、受けない。(私のエッセーが、そのよい例。)Bたけし氏の意見のような、どこかメチャメチャな意見ほど、受ける。世間はおもしろがり、喜ぶ。「さわやかな開放感」と評価する。 いいのかなあ……?、とちょっと疑問に思ったところで、この話は、おしまい。書けば書くほど、自分のしていることに、むなしさを覚えてしまう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年08月28日 10時09分09秒
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