2501320 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

楽天・日記 by はやし浩司

楽天・日記 by はやし浩司

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2007年08月31日
XML
カテゴリ:育児問題
●生意気な子ども

++++++++++++++

とんでもないほど、生意気な
子どもというのは、いる。

私に向かって、「あんたは、
ほんとうにどうしようもないジジイだね」と
言った子ども(小6女子)がいた。

子どもらしい、冗談めいた言い方では
ない。憎しみをこめた言い方で、そう言う。

しかしそういうとき、表面的な様子に
まどわされてはいけない。

子どもは、そういう言い方をすることに
よって、一義的には、自分の優位性を
確保しようとする。

思春期の子どもによく見られる現象
である。

それにもう一つは、こういうケースの
ばあい、私に、だれかを投影させて
いるばあいが多い。

その女の子ばあいは、きびしい父親を
私に投影させていた。「きびしい」というよりは、
冷酷? そういう父親を、私に投影させて、
私に反抗していた。

わかりやすく言えば、父親には反抗できない
から、その下位にいる私に向かって反抗する。
そして自分の中にたまった欲求不満を
それによって解消する。

では、私は、どうすべきなのか?

相手は、どうせ、子ども。こういうケースでは、
けっして、本気になって対峙してはいけない。

適当にあしらって、適当にすます。

子どもはムキになって、ますます
言いたいことを言うが、言わせておけばよい。

10年ほど前だが、私にこう言った子ども(中2・
女子)もいた。

「あんたも、くだらねえ仕事してるね。
私しゃ、おとなになっても、あんたのしている
ようなくだらねえ、仕事なんかしないよ。
もう少し、マシな仕事をすっから……」と。

その子どもも、そういう形で、ガス抜きを
していた。

が、ひととおりガスが抜きがすむと、
また静かに落ち着く。

私は私で、言うべきことは言って、それで
すます。

あとはいつもの、のんびりとした時間。
くつろいだ時間。30分もすると、おだやかな
雰囲気に包まれる。

+++++++++++++++

 「優位性」については、たびたび、書いてきた。「子どもの優位性」をつぶしてしまうと、それを子どもは、「劣等感」としてしまう。それについて書いたのが、つぎの原稿。

+++++++++++++++

【劣等感と依存性】

●劣等感を克服する二つの方法

 本来なら、劣等感(コンプレックス)などというものは、少なければ少ないほどよい。しかし人はだれしも劣等感をもっている。多かれ少なかれ、劣等感のない人はいない。その原因は、人間が、ある時期、子どもであったことによる。

つまり子どもの世界からみると、おとなたちは常に、支配者でしかない。子どもであるがために、いくらがんばっても、おとなには勝てない。体も小さい。体力も弱い。知識や経験では、とても勝てない。そういう「思い」が、長い時間をかけて、子どもの心の中に蓄積される。そしてそれが劣等感の原型となる。

 だれしも劣等感をもっているとしても、その劣等感と戦う方法として、人は取りあえず、二つの道から選択する。ひとつは、前向きに、つまりプラス方向に戦う方法。何とか、周囲のものを見返してやりたいと思うのがそれ。このタイプの人は、名誉や地位、肩書きを求め、他人より優位に立つことで、その劣等感を克服しようとする。

 もうひとつは、反対に、自分をより下位に置くことにより、相手の同情を誘ったり、援助を求める方法。前向きに戦う方法を、プラス型というなら、こちらはマイナス型ということになる。こういう傾向は、女性に多い。

ある女性(60歳)は、ことあるごとに、自分の息子や娘にこう言っていた。「お母さんも、歳をとったからねエ~」と。このタイプの女性は、そう言いながら、言外で、「だから何とかしてほしい」と言う。つまりそう言いながら、相手が、「では、何とかしてあげますよ」と言うのを待っている。

●マイナス型の克服法

一見、正反対に見える方向性だが、プラス型にせよ、マイナス型にせよ、この二つのタイプには、大きな共通点がある。それはともに、相手を支配したいという欲望である。つまりプラス型は、自分を相手よりより優位な立場に置くことによって、相手を支配しようとする。一方、マイナス型は、相手に同情させ、援助させることにより、相手を自分の支配下に置こうとする。

 こうした心の反応を、「優位性の確保」という。しかし時として、その優位性の確保が、ゆがむときがある。

 ある母親は、息子(40歳)から、電話がかかってきて、息子が、「お母さん、生活費はあるのか?」と聞くと、いつもこう言っていた。「お母さんはね、イモを食べていればいいんだよ。近所の友だちが、先週、イモを届けてくれてね。それを毎日食べているから、心配しなくていいよ」と。

 つまりこの女性は、「心配しなくていいよ」と言いながら、その実、子どもに心配させている。心配させながら、子どもから援助を引き出そうとしている。が、それだけではない。そういう息子を、一方的に、「親思いの、いい息子」と位置づけることによって、自分の親としての優位性を保とうとしている。

 こういう心理、つまり、自分の劣等性を、何らかの形で補おうとする心理を、心理学の世界では「補償」という。こうした補償は、多かれ少なかれ、ほとんどの人に見られる。が、その中でも、自立心の弱い、つまりは依存心の強い人ほど、その傾向が強い。

 それをさらに説明するために、二人の人を想定してみる。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年08月31日 09時49分05秒
[育児問題] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.