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楽天・日記 by はやし浩司

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2009年03月15日
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カテゴリ:家族のこと
安心したが……。)



 この状態では、妻の悲しみや苦しみを理解することも、問題の解決のためには、重要なポイ
ントとなる。



●説得は、不可能



 あなたもどこかのカルト教団の本部の前で、「息子を返せ」「娘を返せ」と、泣き叫んでいる親
の姿を、何かで見たことがあるだろうと思う。



 ある男性は、妻が、ある仏教系のカルト教団に入信してしまったことが原因で、離婚してしま
った。



しかしここで忘れてはならないことが、二つ、ある。



 ひとつは、カルト教団があるから、信者がいるのではないということ。それを求める信者がい
るから、カルト教団があるということ。だから、カルト教団をたたいても、意味はない。このこと
は、あの忌まわしいサリン事件を起こした、O教団を見ればわかる。



理性も分別もある、大学を出たようなエリートが、愚にもつかないような指導(?)に従ってしま
った。



 もうひとつは、夫にせよ、息子にせよ、だれであるにせよ、カルト教団に身を寄せたという段
階で、すでに、たがいの人間関係は、崩壊しているということ。その離婚した男性にしても、彼
は、「妻がその教団で、洗脳されてしまったため、離婚した」と言っていたが、妻が入信した段
階で、すでに、夫婦関係は、崩壊していたとみる。



 同じように、こうしたケースでは、つまりGRさんのケースでは、妻の親・絶対教が、夫婦関係
をおかしくしたとみやすいが、それは正しくないということ。すでにその原因は、別のところの、
どこかにあったとみる。



 カルトの最大の特徴は、その信者どうしの世界では、たいへん居心地がよいということ。信者
どうしが、親子以上の親子、兄弟以上の兄弟になる。この居心地のよさが、信者どうしの結束
を強くする。



 GRさんの妻は、母と姉との世界で、夫との世界以上の居心地のよさを、感じている。つまり
それを否定することは、自分自身を否定することになる。



 あなたの妻は、命がけで、母や姉を守ろうとするかもしれない。つまりこの時点で、それを理
解しない夫は、そのカルトの外にいる、異端者でしかない。ある男性は、妻に向って、こう言っ
たという。



 「オレの母に不満があるなら、お前こそ、この家から出て行け」と。そういう例もある。



●理解して、時を待つ



 親・絶対教の人に向って、それを否定しても、意味はない。またこの問題だけは、簡単には
解決しない。



もともと道理や理屈の通ずる世界ではない。しかもなおタチのわるいことに、それがそのまま
日本の風土や、文化になっている。



だからこの問題に気づいた人は、相手を理解して、引きさがるしかない。争っても意味はない。
かえって、人間関係そのものまで、破壊してしまう。



私も、もともとは、古風な世界に生まれ育った。そのため、親類というより、その地域の人たち
は、そのほとんどが、親・絶対教の信者たちばかりである。



親の批判、批評すら許さない人も多い。そういう世界で、親・絶対教を否定したら、私のほう
が、はじき飛ばされてしまう。だから、それを知りつつも、それにあわせて、生活するしかない.
大切なことは、それぞれの人が、それぞれの世界で、それなりに平和で、幸福な家庭を築くこ
とである。



「親孝行が、家庭教育の要(かなめ)です」とだれかが言えば、「そうですね」と答えればよい。



カルトというものは、そういうもの。相手に向って、「あなたはまちがっている」と言うこと自体、ま
ちがっている。この世界では、そういう行為を、「ハシゴをはずす」と言う。ハシゴをはずすの
は、簡単なこと。しかしハシゴをはずされた相手は、そのあと、どうすればよいのか。



そこでそういう人たちには、別の考え方があることを教えてやらねばならない。しかしそれは、
実にたいへんな作業である。時間と努力の問題といってもよい。



GRさんのばあいも、そうで、GRさんの妻が、今の悲しみから立ちなおり、自分自身のカルト性
に気づくまでに、長い時間がかかる。決して、あせってはいけない。



【GRさんへ……】



夫婦の間には、いろいろな問題が起きます。



私の印象では、GRさんが現在かかえている問題は、それほど、大きな問題ではないと思いま
す。



こういう問題で、重要なことは、あなた自身の心だけは、決して、偽ってはいけないということで
す。飾ったり、ごまかしたりしてはいけません。すべてをさらけ出します。



あなたの本心は、どこにありますか?



あなたは妻を愛していますか? もしそうなら、まだまにあいますから、「好きだ」「別れたくな
い」と言えばよいのです。



へんな意地は張らないこと。私たち夫婦も、何度か、離婚の危機に立たされたことがあります。
夫婦というのは、そういうものです。



そういう危機を乗り越えていくのも、結婚生活ではないかと思うのです。



親・絶対教は、たしかにカルトです。が、夫婦を別れさせるほどの力はありません。現に私の友
人の中には、夫は、熱心なクリスチャン、妻は、無関心。反対に夫は、無関心、妻は、土日は
毎日、布教活動という夫婦がいます。



しかし、みんな、それなりにうまくやっています。



ですから、妻が親を絶対と思っているならいるで、「そういう考え方もある」と理解した上で、あ
なたはあなたで、それを超えた考え方や思想をもつしかありません。「ぼくも、お前の母さんを、
大切にするよ」「努力するよ」「安心してよ」とです。



幸いにも、私のマガジンを購読してくださっているということですので、この問題については、こ
れからもテーマとして、みんなで考えていきたいと思っています。



で、もう一度、繰りかえしますが、あなたは今、あなたの妻を愛していますか。もしそうなら、プラ
イドを捨て、「好きだ!」「別れたくない!」と、すなおな気持で、大声で叫んでみてください。



そういう前提に立つなら、今の問題は、小さな問題となりますよ。そしてそれでも、万が一、本
当に離婚ということになっても、あなたは後悔しないはずです。すがすがしい気持で、離婚でき
ますよ。



一度、あなた自身はどうなのか、冷静に、静かに、判断してみてください。あとは、それをすな
おにさらけ出し、相手の判断を待てばよいのです。



++++++++++++++++++++++



 こうした問題は、いかにして未練を完全燃焼させるかということに行きつきます。別れるにし
ても、妻への未練を、完全に燃焼させておくということです。



 そのためにも、心を偽らないということです。あるがままの自分を、静かにみつめ、あとはそ
れに従って行動するということです。



 それには、あとで後悔しないためという意味も含まれます。あとで後悔するようなら、別れなけ
ればよいのです。



とことん「好きだ」と言い、とことん「別れたくない」と言う。それでも相手が去っていくなら、あきら
めもつきます。ここでいうように、すがすがしい気持で、新しい人生を歩むことができます。



 幸いにも(?)、子どもがまだいないということですので、今のあなたは、自分の心だけを見つ
めて、行動できます。子どもがいたら、そうはいかないと思います。



今日はたまたま休みで、家にいました。一日中、扇風機にあたって、昼寝をしていたという感じ
です。



どうか、お体を大切に。今日は、これで失礼します。



マガジンのご購読、感謝しています。      はやし浩司








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最終更新日  2009年03月15日 13時15分47秒
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