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カテゴリ:子どもの問題
一時期、これは、何かの障害なのではないかと、悩みました。が、素人判断も出来ず、なんとかやっていけていましたので・・・・。 現在も、三者面談などでは体をこわばらせ、手に冷や汗をかいています。落ち着きがなくなり、なんとか作り笑いをしてみせたりするのですが、それも先生にはふざけているように見えるのか、あまりよい印象は与えていないようです。 そのような関係の先生ですが、今回の話し合った結果を、その先生に連絡しました。 私としては、なんとか、先生にだけでも誤解を解きたい。このままでは娘のP子がかわいそうとの思いで話しました。 先生は「分りました。ペンの事は申すんでしまった事なので、(確かに時がたちすぎている)、今さら蒸し返すのも何ですのでやめます」と言ってくれました。またペンのことについては、「やはりあのペンはB子さんのものだったわけだ。でも、B子さんは、交換した気は全く無いですよ」とのこと。私は「また相談にのって頂きたいので、よろしくお願いします」と言えただけです。 先生は、本当に娘のことを心配しているのか不安になりました。なぜ先生は、娘の側を少しでも見ようとしてくれないのでしょうか。私は常に平等を心がけ、こちらが悪いのでは、と思いながら話を聞くようにしているのですが。。。 長々とすみません。娘から話しを聞いて、娘には、「お母さんは、あなたを信じている。本当に信じている。世界で一番の味方だから」「分った、お母さんが守ってあげる。心配しないで。でも、努力しようね」と、言いました。 A子さんには本当に申し訳ない事をしたと思っています。とてもおとなしい子です。B子さんは、大人うけする、ハツラツとしたとても気持ちのいい子です。クラスのリーダー的存在。親友の子と喧嘩をした時だけ、娘に愚痴を言いにくるようです。 私は今、娘に何をしたらいいのか。先生に何を言ったらいいのか。主人とも話し合っていますが、行き詰まってしまっています。 本当に長くなって申し訳ありません。毎晩、この問題を考えていると、眠れません。アドバイスをお願いします。 (大阪府、KR子、P子の母親より) 【はやし浩司より、P子さんのお母さんへ】 メール、ありがとうございました。 まず、最初に、一言。 この種の問題は、たいへんありふれた問題です。はっきり言えば、何でもない問題です。 まず、A子さんについてですが、A子さんは、P子さんに、いじめられていると訴えただけのことです。ただP子さんには、その意識はなかった。つまり(いじめている)という意識がないまま、結果として、いじめているという雰囲気になってしまった。それだけのことですが、これも(いじめ)の問題では、よくあることです。 B子さんとの本のトラブルについては、P子さんが、ウソを言っているだけのことです。何でもない、つまりは、子どもの世界では、よくあるウソです。一応たしなめながらも、おおげさに考える必要は、まったくありません。 思春期の子どもは、自立を始めるとき、それまでになかったさまざまな変化を見せるようになります。フロイトの説によれば、イド(心の根源部にある、欲望のかたまり)の活動が活発になり、ときとして、子どもは欲望のおもむくまま、行動するようになります。 ウソ、盗みなどが、その代表的なものです。万引きもします。性への関心、興味も、当然、高まってきます。しかしそういう形で、つまり親や社会に対して抵抗することで、子どもは、親から自立しようとします。 ですから、ここに書いたように、一応はたしなめながらも、それですませます。あなたのように、子どもを追いつめてはいけません。これはP子さんの問題というよりは、完ぺき主義(?)のあなたのほうに問題があるのではないかと思います。 それともあなたは、子どものころ、あなたの親に対して、ウソをついたことはないとでも言うのでしょうか? ものを盗んだことはないとでも言うのでしょうか? 親の目の届かないところで、男の人と遊んだことはないとでも言うのでしょうか? もしそうなら、あなたは修道女? (失礼!) もしP子さんに問題があるとするなら、乳幼児期に、母子の間で、しっかりとした信頼関係が結べなかったという点です。母子の間でできる信頼関係を、心理学の世界では、「基本的信頼関係」といい、それが結べなかった状態を、「基本的不信関係」といいます。 この信頼関係が基本となって、その後、先生との関係、友人関係、異性関係へと発展していきます。 そのころの(不具合)が、今、P子さんの対人関係に、影響を与えているものと思われます。が、しかしそれは遠い過去の話。今さら、どうしようもない問題です。 ですから今は、「うちの子は、人間関係を結ぶのが苦手だ」「他人に心を開くのが苦手だ」「外では無理をして、いい子ぶる」「自分の心の中を、さらけ出すことができない」と、割り切ることです。だれでも、ひとつやふたつ、そういう弱点があって、当たり前です。 大切なことは、そういう子どもであることを、認めてあげることです。認めた上で、P子さんを理解してあげることです。「なおそう」とか、そういうふうに、考えてはいけません。(どの道、今さら、手遅れですから……。) あとはP子さん自身の問題です。もしP子さんが、もう少しおとなになり、人間関係の問題で悩むようなことがあったら、ぜひ、私のHPを見るように勧めてあげてください。あるいはマガジンの購読を勧めてあげてください。無料です。同じような問題は、そのつどテーマとして、マガジンでもよく取りあげていますので、参考になると思います。 で、今、あなたの目は、P子さんのほうに向きすぎています。そんな感じがします。しかも、P子さんへの不信感ばかり……! 心配先行型の子育てが、いまだにつづいているといった感じです。 ですからあなたはあなたで、もう少し、外に向かって目を向けられたらどうでしょうか? 多分、あなたはP子さんにとっては、うるさい、いやな母親と映っているはずです。たかがペンぐらいの問題で、親からここまで追及されたら、私なら、机ごと、親に向かって投げつけるだろうと思います。ホント! 今では、ペンといっても、いろいろありますが、100円ショップで、3~5本も買える時代です。 いわんや子どもが泣きだすほどまで、子どもを追いつめてはいけません。またこの問題は、そういう問題ではないのです。 さらに学校の先生も、それほど、おおげさには考えていないはずです。先にも書きましたが、こうした問題は、まさに日常茶飯事。ですから、先生がP子さんのことを悪く思っているとか、娘が誤解されてかわいそうとか、先生が親側に立ってものを考えてくれないとか、そういうふうに考えてはいけません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年07月30日 07時31分37秒
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