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●顔のない自分(5) 同一性が崩壊すると、いわゆる(顔のない自分)になる。で、このとき、子どもは、大き く分けて、二つの道へと進む。(1)自分の顔をつくるため、攻撃的かつ暴力的になる(攻 撃型)。(2)顔のない自分のまま、引きこもったり、カラに閉じこもったりする(逃避型)。 ほかに、同情型、依存型、服従型をとる子どももいる。顔のない自分は、最悪のケースで は、そのまま自己否定(=自殺)へとつながってしまう。 ●校内暴力(6) 暴力的な子どもに向かって、「そんなことをすれば、君がみなに嫌われるだけだよ」と諭(さ と)しても、意味はない。その子どもは、みなに嫌われ、怖れられることで、(自分の顔) をつくろうとする。(顔のない自分)よりは、(顔のある自分)を選ぶ、。だからみなが、恐 れれば、怖れるほど、その子どもにとっては、居心地のよい世界となる。攻撃型の子ども の心理的のメカニズムは、こうして説明される。 ●子どもの自殺(7) おとなは、生きるのがいやになって、その結果として、自殺を選ぶ。しかし子どものばあ いは、(顔のない自分)に耐えきれず、自殺を選ぶ。自殺することによって、(自分の顔) を主張する。近年ふえているリストカットも、同じように説明できる。リストカットする ことで、自分を主張し、他人からの注目(同情、あわれみなど)を得ようとする。「贖罪(し ょくざい)のために、リストカットする」と説く学者もいる(稲富正治氏ほか)。 ●自虐的攻撃性(8) 攻撃型といっても、2つのタイプがある。外に向って攻撃的になる(校内暴力)と、内に 向って攻撃的になる(ガリ勉、猛練習)タイプ。「勉強しかしない」「勉強しかできない」「朝 から寝るまで勉強」というタイプは、後者ということになる。決して、勉強を楽しんでい るのではない。「勉強」という場で、(自分の顔)をつくろうとしていると考えるとわかり やすい。近年、有名になったスポーツ選手の中には、このタイプの人は少なくない。 ●自我の同一性(9) (子どもがしたがっている)ことに、静かに耳を傾ける。そしてそれができるように、子 どもの環境を整えていく。そうすることで、子どもは、(自分のしたいこと)と、(自分が していること)を一致させることができる。これを「自我の同一性」という。この両者が 一致している子どもは、夢や希望もあり、当然、目的もあるから、見た目にも、落ちつい ていて、どっしりとしている。抵抗力もあるから、誘惑にも強い。 ●心の抵抗力(10) 「私は~~をしたい」「ぼくは~~する」と、目的と方向性をしっかりともっている子ども は、心の抵抗力も強い。外部からの誘惑があっても、それをはねのける。小学校の高学年 から中学校にかけては、その誘惑が、激増する。そうした誘惑をはね返していく。が、同 一性が崩壊している子どもは、生きザマが、せつな的、享楽的になるため、悪からの誘い があると、スーッとその世界に入ってしまう。 ●夢や希望を育てる(11) たとえば子どもが、「花屋さんになりたい」と言ったとする。そのとき重要なことは、親は、 それに答えて、「そうね、花屋さんはすてきね」「明日、球根を買ってきて、育ててみまし ょうか」「お花の図鑑を買ってきましょうか」と、子どもの夢や希望を、育ててやること。 が、たいていの親は、この段階で、子どもの夢や希望を、つぶしてしまう。そしてこう言 う。「花屋さんも、いいけど、ちゃんと漢字も覚えてね」と。 ●子どもを伸ばす三種の神器(12) 子どもを伸ばす、三種の神器が、夢、目的、希望。しかし今、夢のない子どもがふえた。 中学生だと、ほとんどが、夢をもっていない。また「明日は、きっといいことがある」と 思って、一日を終える子どもは、男子30%、女子35%にすぎない(「日本社会子ども学 会」、全国の小学生3226人を対象に、04年度調査)。子どもの夢を大切に、それを伸 ばすのは、親の義務と、心得る。 ●役割混乱(13) 子どもは、成長するにつれて、心の充実をはかる。これを内面化というが、そのとき同時 に、「自分らしさ」を形成していく。「花屋さんになりたい」と言った子どもは、いつの間 にか、自分の周囲に、それらしさを作っていく。これを「役割形成」という。子どもを伸 ばすコツは、その役割形成を、じょうずに育てていく。それを破壊すると、子どもは、「役 割混乱」を起こし、精神的にも、情緒的にも、たいへん不安定になり、混乱する。 ●思考プロセス(回路)(14) しかし重要なのは、「思考プロセス」。幼いときは、「花屋さんになりたい」と思ってがんば っていた子どもが、年齢とともに、今度は、「看護婦さんになりたい」と言うかもしれない。 しかし幼いときに、花屋さんになりたいと思ってがんばっていた道筋、あるいは思考プロ セスは、そのまま残る。その道筋に、花屋さんにかわって、今度は、看護婦が、そこへ入 る。中身はかわるかもしれないが、今度は、子どもは、看護婦さんになるために、がんば り始める。 ●進学校と受験勉強(15) たいへんよく誤解されるが、「いい高校」「いい大学」へ入ることは、一昔前までは、目的 になりえたが、今は、そういう時代ではない。学歴の権威を支える、権威主義社会そのも のが崩壊してしまった。親は、旧態依然の考え方で、「いい大学へ入ることが目的」と考え やすいが、子どもにとっては、それは、ここでいう目的ではない。「受験が近いから、(好 きな)サッカーをやめて、受験塾へ行きなさい」と子どもを追うことで、親は子どもの夢 をつぶす。「つぶしている」という意識すらないまま……。 ●これからはプロの時代(16) これからはプロが生き残る時代。オールマイティなジェネラリストより、一芸にひいでた プロのほうが、尊重される。大手のT自動車の面接試験でも、学歴不問。そのかわり、「君 は何ができるか?」と聞かれる時代になってきている。大切なことは、子どもが、生き生 きと、自分の人生を歩んでいくこと。そのためにも、子どもの一芸を大切にする。「これだ けは、だれにも負けない」というものを、子どもの中につくる。それが将来、子どもを伸 ばす。 ●大学生の問題(17) 現在、ほとんどの高校生は、入れる大学の入れる学部という視点で、大学や学部を選んで いる。もともと、勉強する目的すらもっていない。そのため、入学すると同時に、無気力 になってしまったり、遊びに夢中になってしまう大学生が多い。燃え尽きてしまったり、 荷おろし症候群といって、いわゆる心が宙ぶらりんになってしまう子どもも多い。当然、 誘惑にも弱くなる。 ●自我の同一性と役割形成(18) 子どもをまっすぐ伸ばすためには、(子どもがしたがっていること)を、(現在しているこ と)に一致させていく。そしてそれを励まし、伸ばす。親の価値観だけで、「それはつまら ない仕事」「そんなことは意味がない」などと、言ってはいけない。繰りかえすが、子ども が、「お花屋さんになりたい」と言ったら、すかさず、「それはすてきね」と言ってあげる。 こういう育児姿勢が、子どもを、まっすぐ伸ばす基礎をつくる。 (はやし浩司 家庭教育 育児 育児評論 教育評論 幼児教育 子育て はやし浩司● 同一性の危機●夢・希望・目的●子どもの忍耐力●同一性の崩壊●顔のない自分●校内暴力●子 どもの自殺●自虐的攻撃性●自我の同一性●心の抵抗力●夢や希望を育てる●子どもを伸ばす 三種の神器●役割混乱●思考プロセス(回路)●進学校と受験勉強●これからはプロの時代● 大学生の問題●自我の同一性と役割形成 心の抵抗力 自我の同一性) (はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 心の抵抗力 子どもを非行から守る法 子どもの心を守る。) ++++++++++++++++++はやし浩司 ●心の抵抗力 心にも抵抗力がある。 その抵抗力が弱くなると、子どものばあい、一義的には、非行に走りやすくなる。 言い換えると、非行から子どもを守るためには、心の抵抗力を強くすればよい。 つまり講演の切り口を、(1)「子どもを伸ばすこんな方法」にするか、(2)「子どもを非行から守る、こんな方法」にするか。 3番目の話が、どうしても決まらない。 どちらにしようか……? それは講演会場の雰囲気で決めるしかない。 これから運動を2単位(40分x2)、こなしてくる。 2011/11/30記 Hiroshi Hayashi++++++Nov. 2011++++++はやし浩司・林浩司 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年11月30日 11時52分25秒
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