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三菱ケミカルホールディングス・小林喜光社長が小谷真生子の歓談で語った”未来の経営陣へ”を紹介する。
「経営というサイエンスを楽しもう。」 自然科学だけがサイエンスだとは思わない。当然社会科学、人文科学。社会科学の一つである経済、経営これもサイエンスで結果としては論理だけだと思う。 サブプライムだとしても金融工学にしても時として外れることがあるが、基本的には仮説を設けて論理を構築してストーリーをつくって結果を待つ。経営はまさにそう。 だから経営というのは面白い。きわめて体力がいるし、エネルギーは使うし個人的なことは何にもできないのだが、こういうストーリーをつくるというゲームに参加できるというのは極めて楽しい。 最後はサイエンスを楽しむしかない。社会科学を含めた論理である。 コンダクターとか指揮者の気持ちとはそんな感じでは・・・ あるいは三カ年計画という絵を描くと、それが大幅に外れるとしてもその都度微修正なり、大幅修正なりして、とにかくそのストーリーに向かって近づけようと努力するその行為は楽しい。 ゲームだけというかストーリー立てというか、これもフレームワークイノベーションというのか、枠組みをどうつくって、それに対して・・・ でもそれだけだとただの学者になってしまうので、それを行為として人を動か、社会と相互作用をもちながら、結果に腕力でもっていくところが、これまた大変で、若い人はとにかく健康、体力をつけること。 それと論理性、常に論理的にものを考え、進める。 あとは人間をうごかす、人間力というか・・・ ようするに最後は哲学だと思う。人間は何でいきるのか、どうあるべきなのか、そういうのを総合的に判断してすべての人のビヘイビア、行為というのが決まってくると思う。 別に本を読むだけでなくてあっちこっち見て歩いて見聞を広めるというのも重要である。 われわれは収益である。結果としては非常にわかりやすい商売。収益がだせなければいくら社会的意義を唱えたところで誰も尊敬してくれない。だからそこはある意味きついが、ある意味では非常にクリア。 ものすごく時間がかかる。 今やっているのは、前任、前々任という先輩たちがやったものを担いでいる。僕がいまから変えようとしてることいが、僕の後任、あるいはその後任がエンジョイできるあるいは苦労してしまう。 だからものすごくバトンタッチというか、会社の経営は駅伝、リレーである。 だから今度の400mリレーで日本は銅メダルもらってというのは、その加速してバトンタッチがうまいから銅になったのであって、一人一人の能力はあきらかに銅はなかった。 だからそのバトンタッチなり駅伝のうまさというのが日本を強くする可能性だって十分あるわけである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年02月01日 21時33分01秒
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