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テーマ:特撮について喋ろう♪(4719)
カテゴリ:特撮映画
1949年に大映が公開した特撮映画「透明人間現わる」は 大映が特撮の神様・円谷英二の戦後復帰作として製作した 日本初の大トリック映画である。 元々、透明人間とはイギリスの小説家:H・G・ウェルズが 原作したSF小説であり、1933年にはアメリカの ユニバーサル映画が制作したものであり 本作は日本版としてリメイクされたものです。 物語は中里博士(月形龍之介)は物体を透明にする薬品を 発明し多くの動物で実験に成功していた。 しかし元に戻す還元薬が完成されてないだけではなく 透明薬を飲むと神経が異状になり凶暴化する副作用がある為、 人間には試していなかった。 ある日、研究所を訪れた薬品会社社長の河辺一郎(杉山剛)は 中里博士から透明化薬の秘密を聞き出し悪用する事を思いついた。 宝石店に顔を包帯でグルグル巻いた男が現われ、 ダイヤ「アムールの涙」を渡せと脅し包帯を解いて 透明人間となり店員を襲いダイヤの持ち主を訊きだし姿を消した。 その正体は女優・水城龍子(水の江滝子)の兄で 中里博士の弟子で河辺に騙された黒川だった。 この映画はサイレント全盛期から時代劇のスターで 東映映画「水戸黄門」で主演した月形龍之介が 現代劇で科学者を演じているという非常に珍しい出演で これは戦後の日本はアメリカによる剣劇禁止であった為である。 そのサイレント映画で阪東妻三郎、嵐寛寿郎、片岡千恵蔵ら 当時の剣劇映画の脇を固めたのが本作の悪役の杉山剛であり また同じく出演した水の江滝子は日本映画界および 松竹歌劇団の大重鎮女優でありながら 後に映画プロデューサーに転身し蔵原惟繕など 新進気鋭の映画監督や石原裕次郎、浅丘ルリ子、 和泉雅子らをスカウトし「にっかつ芸術学院」の俳優コースの 講師としてスター俳優を育てた手腕は有名である。 テレビではNHK「ジェスチャー」テレビ朝日「独占!女の60分」 フジテレビ「オールスター家族対抗歌合戦」などで知られている。 また公開当時は透明人間がタバコを吸う特撮シーンが評判になり 透明人間が拳銃を発射したりサイドカーを運転する特撮シーンなど 円谷英二にとっては「ゴジラ」以前の初期代表作と評されている。 そしてラストシーンには「科学に善悪はありません。 たヾそれを使う人の心によって善ともなり悪ともなるのです」の メッセージが示されていました。 にほんブログ村 透明人間現わる(DVD) ◆20%OFF! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.07.07 20:57:19
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