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2010.07.10
テーマ：映画レビュー(894)
カテゴリ：推理サスペンス映画
 1977年に横溝正史：原作の長編推理小説「獄門島」を 東宝と角川春樹が映画化しました。 主演は石坂浩二、監督は市川崑である。 戦地から引き揚げ中で死亡した鬼頭千万太の遺書を 私立探偵・金田一耕助（石坂浩二）が友人から預り 獄門島の千光寺・了然和尚（佐分利信）へ届けにきた。 遺書の内容は「月代（浅野ゆう子）雪枝（中村七枝子） 花子（一ノ瀬康子）の三人の妹たちが殺される」 というものであった。 金田一耕助が島へきて三日目に行なわれた千万太の通夜の日に 三女・花子が千光寺の梅の古木に自分の締めていた帯で 逆さ吊りにされて殺されていたのだ。 現場へ駆付けた女中の勝野（司葉子）と 千万太の従妹の早苗（大原麗子）は 逆さ吊りにされている花子の懐から 一通の封筒が落ちるのを見つける。 それは本家と対立している分鬼頭儀兵衛（大滝秀治）の後妻である 巴（太地喜和子）が月代宛に書かせたものだった。 そして千光寺に宿泊している金田一耕助は枕もとにある屏風に 「鴬の身をさかさまに初音かな」 「むざんやな冑の下のきりぎりす」 「一つ家に遊女も寝たり萩と月」という俳句を見つける。 そして第二の殺人事件が起こる。 次女の雪枝が、海に向って天狗の鼻のようにつきでた 崖の上に置かれている千光寺の吊り鐘の中で 死体となって発見された。 そして花子、雪枝の葬儀の夜、長女の月代までが 母のお小夜（草笛光子）が使用した祈祷所の中で絞殺され その死体には萩の花びらが振り撒かれていた。 岡山県警の等々力警部（加藤武）が捜査するも犯人は見つからない。 殺人事件の解決に苦しむ金田一耕助は、ふとした事から 鬼頭嘉右衛門（東野英治郎）が書き残した 千光寺の屏風の色紙の三つの俳句の中から 意表をついた事件の糸口を掴んだのだ。 この映画は石坂浩二扮するの金田一耕助シリーズ第３弾であり 横溝正史が理想とする金田一像であると同時に 多くの金田一ファンから支持を得た役者でありました。 また登場した大原麗子は日本を代表する女優で サントリーのＣＭで「少し愛して、長く愛して」という キャッチフレーズは一世を風靡しただけではなく 世の男性たちに理想の女性を抱かせており その傍ら、女優だけではなくバラエティにも出演し うさぎの着ぐるみやセーラー服姿でコントをするという 意外な一面を見せておりました。  にほんブログ村  ［DVDソフト］ 獄門島 お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
2011.07.05 20:28:17
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