ザ・カゲスター | メタボの気まぐれ

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東映が仮面ライダーに代わるヒーローという事で
制作されたのが「ザ・カゲスター」であり
主人公の影に魂が乗り移り、影から生まれたヒーローが
悪と戦うという異色の作品である。

今までのヒーロー番組の主人公は特別部隊の隊員か、
悪を倒す為だけに奔走する特別に職を持たないのが多かったが
今回のカゲスターに登場する主人公・姿影夫（立花直樹）は
風村コンツェルン勤務するサラリーマンであり
パートナーの風村鈴子（早川絵美）は社長令嬢という
一般会社員が主人公という変わった設定でありました。

影夫と鈴子は誤って崖から転落し高圧電線に触れてしまった。
その電気ショックによって悪を憎む２人の心が影に宿り
カゲスターとベルスターという分身を生み出す能力を会得した。

影夫・鈴子は自身の影を見ながら「影よ行け!」の呼びかけと
分身ポーズよりカゲスターが分離して現れ
魂が影に移った後の２人は虚脱状態になってしまう。

カゲスターとベルスターは影を自在に操り必殺技はカゲ車輪
カゲハンマー、影しばり等の技で悪と戦い
自らの意思を持つ影・カゲロベェを自由に操る事ができる。

専用バイクはフラッシャー銃から出現するカゲローカーとベルカーで
他にもカゲボーシーという飛行母艦も存在し
鈴子が愛着しているブレスレットの鈴は危険を察知すると
彼女にしか聞こえない声を出し事件の情報を教えてくれるのである。

このカゲスターに対する悪は毎回違った犯罪者であり
頭部にマスクを被る凶悪犯である。
その為、悪人を倒した後は警察に引き渡すという
アメコミの「バットマン」「スーパーマン」の様な感じである。

しかし悪人たちの背後にドクター・サタン率いる巨大組織
サタン帝国の存在が浮き彫りとなり
従来の怪人たちが登場するのである。

このカゲスターを取り巻くのが頓田警部（小林昭二）で
影夫の上司が神成部長（小松政夫）であり
この時期はバラエティ番組が大善戦していた事もあり
コメディリリーフとして番組を盛り上げました。

ベルスターのコスチュームはミニスカートで怪人との
格闘やアクションでスカートが激しくめくれあがるシーンが
時々見られ当時見ていた子供の間で
「パンツが見えた！」と話題になり
成人になった一部の者がマニアになっている。

このベルスター・風村鈴子を演じた早川絵美は
特技の少林寺拳法を生かし映画「女必殺拳」で主人公を助ける
女空手家役に抜擢され正式にデビューし
ベルスターが口を露出していることから分身後のベルスターの
スーツアクターも担当しました。
アカレンジャーの誠直也夫人である。