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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:外国映画
H・G・ウェルズ作の科学小説を1933年にユニバーサル映画が 制作したのが顔を包帯で覆い、目を黒いサングラスで隠した 奇妙な男「透明人間」である。 青年化学者のジャック・グリフィンは クレンリイ博士の下に同僚センプと共に研究に没頭したが 博士の愛嬢・フローラはグリフィンを愛してしまい ケンプは彼女をグリフィンから自分の手に入れようと とかく反目するのであった。 しかるに突然グリフィンの姿は博士の研究室から消えてしまい 一方でイギリスのイリング村に現われたのが奇怪な紳士であり その怪異な姿と乱暴な振る舞いは村人の噂となった。 この振る舞いに村人は彼を追い出す為に警官を呼び 怒った怪紳士は突然自分の来ている衣服を脱ぎ始めた。 頭に巻いた包帯をとれば奇怪にも頭が見えなくなり ショツ1枚となればシャツだけで肉体は見えない 何人の姿を見えぬ室から不気味な嘲笑の声・・・・ 実はこの透明人間こそ化学者グリフィンの変身なのだった。 彼は秘密研究によって毒薬モノチンを服用して身を透明にし 再び元の身となるべき復元の方法を求め イリングの村へ研究に来たのだった。 だが毒薬の服作用で彼の心は荒んでしまい 殺人、暴行が続けられていた。 警察の努力も透明人間に対して成す所を知らなく グリフィンはケンプを自分の助手にしようとしたが ケンプは拒否、透明人間は怒ってケンプを殺害する。 そして降雪の寒さに追われて透明人間はとある百姓小屋へ 隠れ家を求めたが警察は透明人間抹殺の為、 四方を取り巻いて小屋に火が放たれた・・・ この映画はモンスターになった透明人間の悲劇を 見事に描いており「フランケンシュタイン」に次ぐ 悲しいモンスターを演じました。 主役の透明人間を演じたクロード・レインズは 戦闘中に敵の毒ガス攻撃により片目を失明する不幸にあうも その後、ブロードウェイに主役として出演。 本作はフランケンシュタインのボリス・カーロフの代役として 主役の透明人間役として出演し映画が大当たりしたのを機に ハリウッドスターとなり「スミス都へ行く」「カサブランカ」 「汚名」でアカデミー助演男優賞にノミネートされた。 そして「シーザーとクレオパトラ」でクレオパトラ役の ヴィヴィアン・リー相手にジュリアス・シーザー役で主演し 大物俳優ぶりを発揮しました。 また愛嬢・フローラを演じたのがグロリア・スチュアートで 彼女は1997年の「タイタニック」で101歳になった主人公・ローズを 演じ87歳にしてアカデミー助演女優賞にもノミネートされました。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 【25%OFF】[DVD] 透明人間(初回生産限定) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.10.28 20:18:13
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