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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:戦争映画
太平洋戦争末期にて世界第3位の規模を誇った 旧日本海軍の連合艦隊の旗艦であった戦艦大和が 1945年4月7日に撃沈した。 その終焉を迎えるに至るまでの軌跡を描いたのが 1981年公開の東宝戦争映画「連合艦隊」である 昭和15年、考古学者の本郷直樹(森繁久彌)は 次男の真二(金田賢一)が自分と同じく 学問の道を志すことを喜んでいた。 それは長男の英一(永島敏行)が父の意に反して 海軍少尉になっていたからである。 一方、船大工の小田切武市(財津一郎)は 息子の正人(中井貴一)が海軍兵学校の合格に 喜びを感じていた。それは武市が18年間 海軍に勤めても下士官止りであったため 正人の将来は約束されたと信じていた。 昭和16年12月8日、早期和平を強調する 山本五十六(小林桂樹)のもとで連合艦隊は ハワイ真珠湾に奇襲をかけた。 次々と炎上する米海軍の戦艦群を 英一は興奮の面持ちで見つめていた。 その頃、5年の歳月と建艦技術の粋を集めた 空前総後の巨艦・大和が完成した。 山本はアメリカに時間を与えず 早期和平に持ち込もうとミッドウェイ作戦に賭けた。 しかし作戦は失敗に終り戦局は消耗戦へと展開、 数々の戦闘を体験している英一は死を覚悟し 婚約者の陽子(古手川祐子)と式を挙げたが 指一本触れずに戦場へ戻った。 やがて大学生の真二も召集される事になり 兵学校を卒業した正人も武市の意に反して 零戦に乗る決意をしていた。 日本軍は劣勢となり、第一機動艦隊司令長官 小沢治三郎(丹波哲郎)を中心としたレイテ作戦を決行、 この戦いで英一と真二は偶然にも出逢い、 陽子への仕打ちをなじる真二に 「陽子を頼む」と遺書を残して英一は大空に散った。 英一の残したライフ・ジャケットのために 沈む船から脱出した真二は生きる喜びを改めて知り 陽子と生きようと陸上勤務を志願するが 大和への転属を命ぜられてしまい 同じ頃、正人は特攻を志願していた。 だが米軍は沖縄を襲撃し 戦況は挽回の余地もない所まで来ていた。 伊藤整一司令長官(鶴田浩二)のもと 日本軍は最後の切札、戦艦大和を 沖縄に出撃させた。 この映画は連合艦隊に関わった2つの 架空の家族を中心にしており 市井の目から見た戦争映画という方式で この時代と世相を描いている。 また真珠湾攻撃のシーンは1970年に公開された 20世紀フォックスの合作映画「トラ・トラ・トラ!」から 流用していたがソフト化する際の契約を 20世紀フォックスと交わしていなかったため 1960年公開の「太平洋の嵐」の真珠湾攻撃の 特撮シーンのフィルムと差し替えてソフト化している。 にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 【25%OFF】[DVD] 連合艦隊 劇場公開版 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.07.13 20:26:30
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