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テーマ:映画レビュー(890)
カテゴリ:映画
![]() 1978年のATG製作の日本映画「原子力戦争」は 原作は田原総一郎の反原発小説を監督:黒木和雄が 俳優・原田芳雄を主演に迎えドキュメンタリータッチで 映画化し長年、上映はおろか放送禁止となっていた 幻の作品である。 東北のある港町の駅に坂田正首(原田芳雄)は この町へ帰ったきり戻って来ない青葉望(能登智子)を 連れ戻しにやって来たのである。 望の実家を訪ねた坂田は望の父・繁(浜村純)に 彼女は帰っていないと冷たく追い帰されるが 玄関に望の傘があるのを見逃さなかった。 その夜、坂田は地元の新聞記者・野上(佐藤慶)と知り合い 彼が原子力発電所で最近何かあった事を嗅ぎ付け スクープしようとしていたのだった。 野上は坂田に10日程前、近くの海岸で 若い男女の心中死体が上り、男は山崎という新婚の 原子力発電所の技師であるのに女はその妻でない事が 不思議だと話した。 坂田は心中した女が望ではないかと町の人を訪ね歩き 遂に望の妹・翼(風吹ジュン)から彼女の死を聞き出した。 しかし望が心中する理由が思い当らない坂田は 山崎の妻・明日香(山口小夜子)を訪ね 明日香は坂田に山崎のいなくなった夜の事を話し始めた。 山崎が失踪した夜、彼を迎えに来た電力会社の 組合員の小林(和田周)と約束した場所に行くが 数人の男に襲われ重傷を負う。 その頃、原子力研究の権威者・神山教授(岡田英次)が 何故か秘かに原子力発電所を訪れていた。 小林の首吊り死体が松林で発見された事から 野上は坂田にこれ以上深追いしないように注意する。 しかし坂田は明日香の不可思議な行動を追い始めた! ![]() この映画はのワンシーンで福島県の東京電力の 発電所内の施設に無許可で入って止められるシーンがあり 2011年3月に東日本大震災による福島第一原子力発電所事故もあり 新たに原作をはじめ、この映画も注目されている。 主演の原田芳雄は俳優座養成所・15期を卒業し その圧倒的な存在感と的確な演技力を武器に 日本を代表する映画監督からも絶大な信頼を受け 100本を超える映画に出演。 原田の仕種や台詞廻しに影響を受けた松田優作は 一時期彼の一挙手一投足を研究し模倣したとも言われる。 2008年11月に早期の大腸癌が発見され入院、 1ヶ月静養ののち同年末から仕事に復帰するも 2011年7月19日、肺炎のため東京都内の病院で死去しました。 遺作は死去の3日前に公開された映画「大鹿村騒動記」であった。 ![]() ![]() ![]() にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 ![]() 【22%OFF!】原子力戦争 Lost Love(DVD) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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