伊達直人 | メタボの気まぐれ

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孤児出身で格闘技の世界に身を投じる
アニメ界のヒーローといえばタイガーマスクの
伊達直人（声：富山敬）である。

同じ孤児出身の矢吹丈が不良から構成し
屈折を乗り越えて大成したのに対し
伊達直人は自分と同じ生い立ちを持つ孤児たちに
同じような苦しみを味わわせたくないという
その想いからストイックな人間として描かれている。

伊達直人は若月ルリ子たちと共に
貧しいながらもなんとか経営していた
孤児院「ちびっこハウス」で育つ。

しかし資金が尽きてしまい
ちびっこハウスは解散となり
伊達直人は上野動物園で虎の檻の前で
「俺は虎の様に強くなりたい」
「俺はきっと虎になってやる」と
力ずくで冷たい世間を見返してやると誓った。

そこで中学生3人との喧嘩で素質を見込まれ
悪役レスラーの養成機関である
「虎の穴」にスカウトされ外国に渡った。

虎の穴での殺人トレーニングをこなし
過酷な特訓に耐えてタイガーマスクとなると帰国し
ちびっこハウスを度々訪れては援助の手を差し伸べる。

自分がタイガーマスクである事を隠す為に
わざと軽薄に振る舞い、子供たちからは
“キザ兄ちゃん”と呼ばれている。

しかし「ちびっこハウス」の窮状を知り
ファイトマネーの半額を虎の穴に
上納金として支払うという鉄の掟を破る形で
寄付せざるを得なくなった。

虎の穴はタイガーを裏切り者とみなし
タイガーを倒すための刺客を次々と送って来る。

伊達直人は後輩となる「ちびっ子ハウス」の子供たちに
恥じない戦いをする為、悪役からフェアプレーで戦う
正統派スタイルへ転向した。

この伊達直人の最後は原作とアニメでは差異があり
アニメ版では「虎の穴」のボスである
最強最後の悪役レスラー「タイガー・ザ・グレート」が
タイガーマスクとの直接対決の試合に挑む。

タイガーはタイガー・ザ・グレートの顔面への
凶器攻撃を間一髪で避けるが、その時、
マスクが完全に脱げてしまい
伊達直人は素顔を白日の下に晒されてしまう。

「虎の穴からもらったものをたたき返してやる。
それで俺は伊達直人に返るのだ」と宣言し
容赦ない反則攻撃を繰り出した上で止めを刺し
伊達直人は日本を去る。

一方の原作版では大阪でドリー・ファンクＪｒの持つ
ＮＷＡ世界ヘビー級に挑戦が決定。
しかし試合前、車に轢かれそうになった
子供をかばって死亡した。

最後の力を振り絞って虎の覆面を
近くの川へ投げ捨てた為、伊達直人の事故死と
タイガーマスクの失踪は結び付けて
考えられる事はなかった。

この伊達直人に少年時代、影響を受けた
居酒屋「和民」の元オーナーである渡邉美樹氏は
カンボジア・ネパール・バングラデシュの
学校建設・孤児院運営にも携わっており

また2010年には伊達直人を名乗る人物から
児童相談所へランドセルが送られ
全国各地の児童養護施設へ複数存在すると思われる
伊達直人からの寄付行為が相次ぎ
俗に言う「タイガーマスク運動」が行われている。