チャージマン研 | メタボの気まぐれ

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ドルショックとオイルショック

それは日本経済景気を混乱させただけでなく
世界的にも不景気とさせた恐慌である。

そんな不景気真っ只中であった1974年、
極端な低予算で制作された「チャージマン研」は
21世紀の絵物語を元に、未来の生活を描いた作品である。

本作の主人公・泉研は元気で素直な少年だが、
事件が起こると光の力でチャージマン研に変身する。

ジュラル星人を激しく敵視しており、
言葉を交わした相手がジュラル星人と分かれば敵と呼び、
台詞の途中であっても問答無用で射殺したり、
ジュラル星人が無抵抗でも躊躇なく射殺する。

友達として研に接触していたジュラル星人でも
正体がジュラル星人だと分かれば
容赦なく即座に射殺するという極めて冷酷な面がある。

一方で地球人に影響されたジュラル星人には心を許す事もあり、
彼らが他のジュラル星人に殺された時には深く悲しんだ。

また、ジュラル星人が現れた際に身内以外の目の前で
躊躇う事なく変身している事から、
自分がチャージマン研である事を知られていても
気にしていない様子であるが、第4話では
変身を見せるように頼んだ星に対して断っている。

この様にチャージマン研は、ご都合主義的・辻褄を無視した展開、
あからさまな引き延ばしなど放送時間を優先したかのような
強引なストーリーを展開し、前述した不景気により作品としての品質は低く、
頻発する作画の乱れやフィルムに写り込むゴミ、
出演声優の稚拙な演技など脚本・作画・演技の問題が指摘されている。

本放送終了後は長らく顧みられる事が少なかったが、
2000年代より勃興した2ちゃんねるやニコニコ動画といった、
アンダーグラウンド的なネットの視点においては
これらの点が逆に「ツッコミがいがある愉快な珍作」として再評価され、
インターネット上で人気を呼ぶようになった。

2010年日、初の放送から40年弱の時を経て初の公式サイトがオープンし
ネットにおけるチャージマン研ブームを取り上げた。