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カテゴリ:雨漏れ
おはようございます、
紙太材木店の田原です。 昨日は雨漏れの水がどこから入ってくるかの確認 築17年の建物、 全面モルタル塗りで構造は2x4 先週、ご連絡を頂き現地を確認 今回はホースで水をかけて調査をします。 正面に見える1階の出窓の内側の壁に水が出てくるようです。 10年前の台風の時に一度雨漏れがあって その時は様子を見ているうちに なんとなくそのままになってしまったとのこと。 今回は先週の台風に伴う雨の時に 出窓のカウンターにポトン、ポトンと 10秒間隔ぐらいで水が落ちてきて 風がやむと雨漏れもとまったと言う事です。 台風のような風雨の強い状況でないと 雨漏れが起こらないというのは どこから水が浸入してくるかを 突き止めるのは非常に困難です。 なぜなら 風の向きや強さ、雨の量など 特別な条件がマッチした時に 水が浸入してくるということになります。 普通の夕立や雨では雨漏れはありません。 10年間に同じところから2回しか漏れていないということは 構造本体はそれほど傷んでいないと思われます。 今回の建物の構造は 外観を見ていただければお分かりのように それほど複雑ではありません。 デザインを優先した外観になると 正直お手上げということもありますが この建物なら なんとか水の侵入個所を 確定できそうです。 それでも予想される水の侵入個所は 数多くありますから 一つひとつ下から潰していく必要がありますし 水が出てくるのは出窓の1ヶ所でも 侵入口は複数と言う事も考えられます。 疑わしい候補は 1.出窓の屋根鈑金の両端の壁との取合い部分 2.出窓の屋根鈑金と壁との取合い部分 3.モルタルで塗ってある付梁 4.付梁の上に付いている鈑金の繋ぎ目 5.付梁の鈑金と壁との取合い(付梁からサッシまで15センチしか離れていません) 6.付梁の上のサッシ周辺 7.丸型換気口 8.軒裏と壁との取合い 9.軒裏と破風の取合い(軒裏の出は300程度) 10.屋根面 11.インナーバルコニー 一番疑われるのは 1番の出窓の屋根の鈑金で、 鈑金の両端と壁との取合いです。 鈑金の端をよく見ると 八千代折りがしてあります。 そのためモルタルに細いクラックが入ってますが 庇の鈑金に八千代折りがしてあると言う事は とても丁寧な仕事です。 早速ホースで水をかけます シャワー状にしてかなり強めで10分程度かけましたが出てきません。 一番疑わしいところなのですが・・・・ 更に5分 出てきません。 長期戦になるかもしれません。 5分様子を見て 水が出てきていない事を確認して 次は2番に5分水をかけます。 5分様子を見たのは ゆっくり少量ずつ水が伝わって 放水してから水が出てくるまでタイムラグがあるからです。 水が出ないからといって次から次へ水をかけていくと 結局どこから入ったのか 分からなくなってしまいます。 さて皆さん どこから水が浸入しているか 勘もとても大切です。 1から11まで 水の侵入口はどこからだったしょう? 築17年で 台風の時の2回しか水が入っていない と言うところがヒントになるでしょうか。 答えは 7番、丸型換気口でした。 モルタルを塗ってから 後付で壁に穴をあけ換気口を取り付けてありました。 コーキングで周囲をシーリングしていたものが そのコーキングが切れたか 最初からきちんと施行されていなかったかです。 最初に雨漏れが起こったのが10年前と言う事は 新築7年後に水が入っていることになります。 外壁を貫通するパイプの防水 今の施工手順では 防水紙の前にパイプを貫通させ 合板面との取合いにブチルコーキング、 その後、防水紙を貼って再度周囲をコーキング モルタル塗り後にもう一度コーキングが基本です。 どちらにしても コーキングのみの止水は10年が限度と思って いいんじゃないでしょうか。 それでは 皆さん、また明日 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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