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ケヤキの木の下で            岐阜/愛知   自然素材でZEH READYの家

ケヤキの木の下で            岐阜/愛知 自然素材でZEH READYの家

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2012年03月17日
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こんばんは
紙太材木店の田原です。

昨日は百年の家プロジェクトの定例会
先日の網走でのセミナーの報告
零下20度の冬
その寒さに耐えられる家づくりのポイントetc

家づくり、
常に進歩しています。
百年プロジェクトの家も3年前にくらべても格段の進歩
去年より今年
今年より来年と着実に変わっています。

さて、前回
「暖かい家は断熱性がいい家にあらず」
という話をしましたが、
室蘭工業大学の鎌田教授が
こちらでわかりやすく動画で解説していますからご覧下さい。
これを見ると、従来建てられてきた家が
なぜ寒いのかよくご理解頂けます。
また、断熱リフォームをお考えの方にも参考になります。

ただ、今の在来木造住宅の作り方は
床は剛床といって
動画にあるような根太の取付方はしていません。
どちらかといえば
2x4の床に似ています。

ただ、
だからといって在来木造の場合
外壁の柱にいきなり防風シートを貼るケースが大半ですから
壁の中に冷気が入らないわけではありません。

動画でも分かるように
壁の中の気流をいかに止めるか
ということが暖かい家づくりの一歩になります。

また、暖房された空間と断熱材の間に隙間があれば
その隙間の中の
暖められた空気とそうでない空気の対流がおきます。
壁の中は完全に密閉された空間ではありませんから
対流が起きれば常に暖められた空気が外に逃げていきます。

部屋の中で暖めた空気を外に逃さない、
冷たい外の冷気を家の中に入れない
但し、2時間に1回、
家の中の汚れた空気を外に出し換気をしなければなりません。

断熱材に何を使うか
ということの前に
気流対策や気密対策ができていなければ
どんな断熱材を使っても効果は知れています。
そこのところを理解していないと
この断熱材はウールだからとっても暖かい はず
と思い込んでしまいます。

さて、
2x4住宅は気密性能がいいといわれてますが、
一般的な2x4住宅の気密性能は
隙間相当面積がC値=5程度
このクラスで
風速3m/秒(平均風速です)の風が吹くと
1時間に0.86回、家中の空気が変わります。
つまり1時間にほぼ1回家中の空気が替わります。
計画換気の分(1時間に0.5回)は含んでませんから
それを足すと
1時間に1.36回空気がかわります。
これではいくら
部屋の中を暖めても
すぐに冷えてしまいます。
こちらも参考にして下さい)

2x4は外に合板を貼っていますから
在来木造で柱にいきなり防風シート貼るより
はるかに気密は取れていますが
それでもこの程度。

気密対策の取れていない住宅
いくら暖房をしても外の空気を暖めているようなもんなんです。

それでは
皆さん、また明日。


PS
鎌田教授が断熱材の燃焼実験もやってますから
こちらもご覧下さい。








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Last updated  2012年03月17日 20時52分34秒
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