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カテゴリ:家づくりのたいせつな話
おはようございます、
紙太材木店の田原です。 前回、盛況だった住宅性能の勉強会の話をしました。 美濃地方の小さな工務店が30社あまり参加しておりましたから 施工サイドは注目していることがわかります、 勉強しなきゃいかんと感じてるんですね。 ということで 一般の方、特に感性は得意だけど理屈はご主人という奥様方向けに 住宅性能のことをわか~りやすく? お話してみますね。 国が決めてる断熱の基準(25年省エネ基準) この美濃地方だとQ値で言えば2.7(外皮で言えば0.87) いま打合せ中の住宅で計算してみましょう。 173.9m2の家は52.6坪とちょっと大きめですが 田舎のことですからこれくらいの家なら随分あります。 現行基準のQ値 2.7の場合 床面積が173.9m2の家の暖房費は エアコンで暖房すると電力換算 5267kw/h 電気代を25円/1kwhとして ひと冬、家中暖房すると 131.675円 CO2発生量は2496kg 紙太材木店の基本断熱仕様は Q値 1.3 この値で計算すると エアコンで暖房した場合、電力換算 1599kw/h 電気代は 39.975円 CO2発生量は758kg 年間では両者を比較すると 電気代 マイナス91.700円 CO2 マイナス 1.738kg 30年間、全館暖房して健康に暮らすと その差は約275万円プラスα 直径15cmのヒノキが年間28kgのCO2を吸収するとすると その差は年間62本分(1738割る28) 50年間なら3100本分の貢献度 つまり 東濃桧を50年間で3100本植林したのと同じ 電気の使用量で言えば 年間3668kwh 30年間なら110.040kwh(約11万kwh) 節約出来てるわけです。 これって 9世帯集まれば100万kwhの節約 愛知県の武豊火力発電所の総出力は112.5万kWなので1時間ほど止めることができますね(^_^) 断熱性能を美濃地方で 北海道基準にあげるだけでこれが達成できてしまうわけで 皆さんの家計にも地球にも優しいと思いませんか。 ちなみに 粟野の家はQ値0.9ですから エアコンで暖房すると 電力換算 571kw/h CO2発生量は271kg 現行基準の家を建てた方より 東濃桧を50年間で4000本余分に植林したのと同じことになります。 電気代は日本が輸出で稼いだ外貨で石油や石炭、ガスを買わなければなりませんが 断熱性を向上させるサッシや断熱材の多くは国内で作られています。 性能の良い家は 家計にも日本にも地球にも優しいと言えるんじゃないでしょうか。 関東以西で毎年60万戸ほど新築住宅が建てられてるとして 上の数字の60万倍のCO2が削減できますし 電気を作るのに必要な石炭や天然ガス、原油の輸入量も削減できます。 東京以西の新築住宅が 北海道基準並みになれば 原発なんて必要なくなるでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018年03月21日 20時11分34秒
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