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ケヤキの木の下で            岐阜/愛知   自然素材でZEH READYの家

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2018年08月29日
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カテゴリ:断熱のこと

川辺の家A 造作キッチン


おはようございます、
紙太材木店の田原です。

本日は東京出張
日帰りですから少々慌ただしい朝です。

熱容量なんて言葉を聞くと死んだふり
(娘は数学と聞くと死んだふりでした(-_-;)・・
なんて方もいるかもしれませんが
そこは少し我慢

石やコンクリートと言った素材には熱容量があります。
簡単に言うと、「熱しにくく冷めにくい」と言う言葉をお聞きになったことがあると思いますが
まさにそれです。

石やコンクリートは熱容量が大きくて
例えばドライヤーのような高温な温風を吹きかけてもなかなか暖まりません。
でも小石ほどの大きさの石を30分ほど熱風で温めればそれなりに熱くなります。
そして、一度熱くなった石はなかなか冷たくなってくれません。
受けた熱を自分自身で貯め込んでいるということになります。
しかも一度ため込んだ熱は少しづつしか出さない性質を持っています。

例えば瓦と同じ大きさの板があったとします。
瓦の大きさは縦横25cmぐらいでしょうか。
厚みは15mm程度
板も同じサイスのものを用意しましょう。

二つを並べて
真上から白熱灯で照らすとどちらが早く熱くなるか?
もちろん、熱容量の大きい瓦はなかなか熱くなりません。
熱を体自身にじっくりため込んでいるんですね。

でも木のほうは貯め込むほど熱容量が大きくありませんから
受けた熱は自分がすぐに熱くなって放熱してしまいます。

表面温度を計測すると
瓦と木では温度が異なります。
木のほうは高い温度を示しますし
瓦は木より低い温度を示します。
瓦に瓦の持っている熱意容量以上に長時間熱を与えると時間はかかりますが
結局は同じになります。

さて、先ほど熱容量の大きなものは
「熱しにくく冷めにくい」といいました。
熱容量の小さな板はすぐに温度は下がってしまいますが
一度高温になった瓦は板ほど早く冷めてくれません。
熱を蓄えておく性質があるからです。
ですから
瓦や板の表面温度だけでなく
その裏の温度も板は早く熱がつたわりますから高いですし
瓦は熱をじっくりため込もうとしてますから
裏面の温度が上がるまで時間がかかります。
裏面の表面温度は板より瓦のほうが低いことになります。

さて、問題
瓦は板より断熱性があると言っていいでしょうか?

答え
熱容量=断熱性
ではありません。
ここのところを誤解すると
瓦には断熱性があるとなります。

熱容量の大きなものは自分の体に熱を貯め込んで
ゆっくりと放熱していきます。
団地やマンションの最上階がいつまでたっても暑いのは
屋上のコンクリートが夕方から夜になってようやく放熱し始めるからです。

一般にコンクリートやレンガでできた熱容量の大きな建物の断熱は
その外側でするのが基本で、いわゆる外断熱と言われるものです。
これは熱容量の大きな壁や屋上を一度温めたり、冷たくすると
内側から断熱をしても伝わってくる熱をなかなか防ぎきれないからです。


熱容量の大きなもの=断熱性がある
と言うわけではありません。
ゆっくりため込んで長時間放熱する性質のあるもの。
なかなか表面温度が上がらないのは熱をゆっくりじっくりため込んでいるからで
けして断熱性があるわけではありません。










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Last updated  2018年08月29日 08時28分52秒
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