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カテゴリ:家づくりのたいせつな話
おはようございます、 紙太材木店の田原です。 梅雨なので雨ですが 今週は今日だけなので文句を言ったらバチが当たりますね。 最近、住宅雑誌などに 高断熱で高性能な住まいに住んでいる人の インタビューなどが掲載されることが多くなりました。 実際に住んでいる方のインタビューですから それなりに説得力があるように見えます。 建てた家のデータも詳しく掲載されていて、 床や壁、屋根や天井の断熱材に何がどれくらいの厚さで使われているか サッシはどこのメーカーの何というサッシが使われているか 1.2階の平面図や外観写真までありますし 冷暖房や換気と言った設備仕様も出てます。 加えてUa値やC値もですから 我々設計者ならこれだけ詳しいデータがあれば、 年間の冷暖房負荷やQ値も計算できます。 雑誌には高性能住宅と紹介されていて 屋根の断熱材はネオマフォームで厚さ50ミリ 壁も同じくネオマフォームで厚さ30ミリ 基礎断熱もネオマフォームで50ミリ サッシはAPW430 C値は1.5 換気は第三種換気 住んでいる地域は6地域で Ua値は0.59 日本では高性能な、あるいは高断熱な住宅の定義がありませんし、 日本以外の国でもそのような名称の住宅はないように思います。 自動車では燃費のランキングなんてのもあって 消費者が一目で その車に乗った時の燃費は理解できるようになってますが、 家となると途端にその発想はどこかに飛んでしまっている。 はっきり言えばなんとなく高断熱そうなら 十把一絡げで高断熱住宅の名称がもらえます。 住宅も車と同じで燃費が一つの指針。 その家に住んだ時にどれだけエネルギーが必要な家なのか? 太陽光パネルを入れない素の燃費がどれだけかかる家なのかが、 住まい手に必要な情報のはず。 高断熱住宅と言う名称はある意味幻想で 高性能自動車というのと同じこと。 Q-1住宅やパッシブハウスではきちんとその定義がありますから、 その家に住んだ時、冷暖房費を含め生活全体の エネルギーコストがわかります。 Ua値などの表面上のデータや個人の感想ではなく、 冬は家中20度で暖房して、夏は家中27度で冷房して その家に住んだらいくらかかるの? の方が住まい手にとってはよほど有意義。 そんなことが書いてある雑誌は、 鉦や太鼓で探しても滅多にお目にかかれない日本の不思議。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021年06月04日 07時53分14秒
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