|
カテゴリ:***** 科学 *****
音を聴き、その音源の位置を知ることができる人。
それは、左右の耳の音の、わずかな時間差を認知して。 音源が人の真横にあるとき、左右の耳に届く、音の時間差は0.6ミリ秒。 つまり、わずか0.0006秒の差。 しかし人は、そのわずかな時間差を聴き分けます。 さらに音源が、人の前後に移動するなら、 よりわずかな時間差の聴き分けが必要になります。 しかし実際は、神経細胞はその時間差は、区別でできません。 そこでたくさんの神経細胞で、音の検知を分業します。 0.1ミリ秒差だけ反応する細胞。 0.3ミリ秒差だけ反応する細胞。 数千万のそれぞれの時間差にだけ反応する細胞。 それら、たくさんの時間にだけ反応する神経細胞が、その役割が来るのを、ひたすら待ちます。 私たちの耳は、無数の時間に限定された、神経細胞に支えられています。 0.0001秒の一瞬の、断片的な時間の連続。 私たちの世界は、刹那の連続。 音源の位置を、つきとめて。 一瞬の時に、きらめきを感じて。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[***** 科学 *****] カテゴリの最新記事
|