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ジージの南からの便り

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2022.10.11
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カテゴリ:日本の歴史

 
 安部龍太郎著の「姫神」を読んだ。
この本は目が悪くなる前に読んでいたので、今となっては残念ながら感想的なものが多くは書けなくなってしまったので、主にその背景について書くことにした。

                                (写真は限界方面地図)
   地図が小さくて位置が見えにくいが左下の赤印が「宗像大社」(総社)で「辺津宮」。
   左上の大きな島が「筑前大島」で「宗像大社中津宮」、地図には写っていないが筑前大島か
   ら更に49km先に「沖ノ島」があり、そこに「宗像大社沖津宮」がある。
   3つの宮は一直線上にあるという。
   宗像大社の左上の海辺の赤印が「神湊」である。
 
 宗像大社は日本書紀に由緒が記された日本最古の神社の一つであり、古くから海上・交通安全の神として信仰を集めている。沖ノ島は島全体が御神体で女人禁制、男性も上陸前に禊を行うのだが、その様子はNHKテレビの特集で見たことがある。

 沖ノ島の神は田心姫神(筑前大島の中津宮は湍津姫神、総社の辺津宮は市杵島姫神)が祀られており、女性が上陸すると嫉妬され、たたりがあると言われているが定かではない。
沖ノ島では昭和29年以来十数年にわたり発掘が行われ古代祭祀遺構や神宝など8万点が出土した。そのようなことから「海の正倉院」ち呼ばれており、有史以前の古代人から海人族の信仰の対象となっていたのだろう。(この項はwikipediaを参考にした)
   
  ところで、このところ古代史にすっかりハマってしまった私は、本を読む時は天皇家の系図を片側に置いている。そして、主要なことはその都度書き込むようにしているが、スペースが少ないため、それでも少し書き込むとすぐ満杯になってしまうので、いい方法はないかと思案中である。
ただそれは、島津家の歴史を調べるときも系図を片側に置いてやってきて、まあまあうまくいったので同じ手法をとったのだが。
その上、小説によっては天皇家以外も登場人物は多岐にわたり、読み進むうちに人物が交錯して私   自身もまた前に戻ったりして読み返したりする。これは物忘れ、あるいは認知症など歳相応によるものと諦めることにする。
ここまで書いてきて、はたと思ったの小説によっては独立した系図をつくるのがいいのかなと思う。
そして必要に応じてそれらを見て全体像をつかむようにしよう。

 さて本題の「姫神」である。著者は直木賞作家の安部龍太郎。
読み始めてすぐに興味を抱いたのは、5行目にいきなり「宗像君疾風」(むなかたのきみはやて)は神湊(こうのみなと)に戻った・・・  ということが書いてあったからだ。宗像も(宗像大社も)神湊もその昔、何回も行った思い出の場所だった。というのも1962年(昭和37年)~昭和49年(1974)の北九州在住中に家族で、あるいは訪ねてきた親戚などと一緒に宗像大社を訪ねまだ素朴な漁村の風情が残る神湊で海の景色を眺め、美味しい魚料理を食べた思い出が一気に蘇ってきた。しかし、神湊に古代のロマンあふれるる物語があったのか知るすべもなかったからだ。
余談だが、その後鹿児島に帰ってきてから北九州に行ったとき、友人夫妻と神湊を訪ねたが、立派なホテルや料理屋が立ち並び、すっかり様相が変わっていた。料理は魚という魚が全部出てきた昔のほうがずっと良かったような気がした。

 おっと、又話が横道にそれてしまった。もとに戻そう。
これまで書いてきた「迷宮の月」「平城京」が遣唐使の時代であったが、「姫神」はその前の時代・中国の隋の時代の物語であり、遣隋使にまつわる話である。
「姫神」は玄界灘に浮かぶ孤島・世界遺産「沖ノ島」が重要な舞台である。
厩戸皇子(聖徳太子)が小野妹子を遣隋使として派遣するに当たり必要なものは、船と船乗りである。そこで船頭として登場するのが、宗像一族の若頭領・疾風である。それに絡む女性が、宗像一族の女性と新羅の男性の間に生まれた巫女・伽耶(姫神)という悲劇のヒロインである。
当時、朝鮮では高句麗、新羅、百済の三国が対立しそこに大和朝廷が絡む複雑な政治情勢であり、それを若い二人の目を通してダイナミックに描いている。


                             宗像大社(ネットより借用)


                             沖ノ島(ネットより借用)


                    沖津宮本殿(おきつみや)(ネットより借用)





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Last updated  2022.10.11 17:21:00
コメント(14) | コメントを書く


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Re:安部龍太郎著 「姫神」の背景(10/11)   ローズコーン さん
歴史を紐解く読書って良いですねー。史実でもあり今は詳しく知ることもできな時の流れを、表情豊かに読めるのですからね。自分の頭の中で映像として組立そして知識として知って残す・・・わたしもえいごがすんだら、なんて思いますが、これはなかなかすみそうにありません。

でも本はもう少し読もうと思っています。私は歴史にも弱いので。でもおかげで最近は長崎の歴史について、説明できるようになれたことがとてもうれしいです。

やはりじもとのことをしることはだいじですね。こんど元の県立図書館後にできた歴史的資料館みたいな図書館にまた行ってみて島原半島の歴史を知りたいなあとも思っています。 (2022.10.12 06:58:41)

Re[1]:安部龍太郎著 「姫神」の背景(10/11)   クマタツ1847 さん
ローズコーンさんへ
私も歴史入門は地元の歴史を知りたいと思ったことからでした。
先ずそれを知ると、結局は日本の歴史に必然的につながっていきますよね。

 しかし、そこを飛び越えて中国にになったり、古代史になったりで現在はk興味の赴くままです。まあ、一言で言えば「支離滅裂」です。 (2022.10.12 10:57:22)

Re:安部龍太郎著 「姫神」の背景(10/11)   yokota115 さん
こんばんは。

神湊とさつき松原の北にある鐘崎漁港の漁師さんに妹が嫁いでいます。
結婚式は宗像大社でした。
古墳と恵比寿神社が多い地域です。

平成29年「全国豊かな海づくり大会」は宗像でしたが、台風直後とあって天皇皇后両陛下をお迎えしての記念行事は中止。
みあれ祭さながらの漁船パレードを計画していた漁業関係者と県庁スタッフは泣いていたようです。
またゆっくり訪れたいです。

系図を作りながらの読書とは…すばらしいですね。
(2022.10.12 18:30:16)

Re[1]:安部龍太郎著 「姫神」の背景(10/11)   クマタツ1847 さん
yokota115さんへ
そうでしたか! 妹さんが鐘崎に嫁いでおられるのですね。
鐘崎漁港は福岡でも有名なところです。
地図で見ると神湊から5,6km北の方に向かうとすぐですね。
ただ残念ながら一回も訪ねたことはありませんでした。

 yokota115さんも、あの辺りは何回も訪ねられて私より詳しいかもしれませんね。

 大漁旗を押し立てて進む漁船のパレードもテレビで見ていますが、勇壮ですね。

 系図は島津家のことを調べるときに、名前が似ていて最初混乱したのがきっかけです。家久などは別人で二人いますからね。
天皇家も天智天皇、天武天皇の前後の時代は輻輳していて系図を何回も見ないとわかりません。 (2022.10.12 21:45:37)

Re:安部龍太郎著 「姫神」の背景(10/11)   kopanda06 さん
こんばんは。

いつもありがとうございます。

今日はワクチン4回目、接種しました。

歴史小説、最近読んでいないなと反省です。
(2022.10.12 23:00:05)

Re[1]:安部龍太郎著 「姫神」の背景(10/11)   クマタツ1847 さん
kopanda06さんへ
いつもありがとうございます。

歴史小説もその他の歴史本も目薬を毎日射す身では思うように読めません。
現在は「薩摩士族の娘の苛烈な生」を描いた中村きい子著の「女と刀」を読んでいますが、思うように進みません。
(2022.10.13 08:47:17)

Re:安部龍太郎著 「姫神」の背景(10/11)   リュウちゃん6796 さん
「聖徳太子が607年、小野妹子を遣隋使として「遣」に派遣した」
ということは中学校の社会の教科書で学びましたが、この「事実」の出典は、それから約100年後に編纂された「日本書紀」なのですね。

「遣隋使」のウィキペディアの記述によれば、その航路は、

「大阪の住吉大社近くの住吉津から出発し、住吉の細江(現・細江川)から大阪湾に出、難波津を経て瀬戸内海を筑紫(九州)那大津へ向かい、そこから玄界灘に出る」

としか書かれておらず、玄界灘から大陸への航路は、どうも不明なようです。

安部龍太郎の「姫神」は、この「不明」な点を小説家としてのイメージを膨らませて執筆された歴史小説のように思われますが、歴史的事実であるか否かは、「不明」なのですね。

文字による同時代の文献が無かった日本の古代史、
松本清張の「火の路」のように、小説家のロマンをかきたてる絶好の素材なのですね。 (2022.10.14 06:25:58)

Re[1]:安部龍太郎著 「姫神」の背景(10/11)   クマタツ1847 さん
リュウちゃん6796さんへ
さすがにリュウちゃんはお詳しいですね。
なにしろほとんど史料のない古代史は、ある意味ロマンにあふれており、作家も夢を膨らませながら書けるという利点もあるのでしょうか。

 松本清張の「火の路」は上下巻とも目の不調もあり、未だに積読のままです。 (2022.10.14 10:13:35)

Re:安部龍太郎著 「姫神」の背景(10/11)   ばーど白鳥 さん
残念ながら訪れたことはありませんが、宗像大社は私も聞いたことがあります。
九州の史跡は昔福岡の方を見て回ったことがありますが、見所が多くてもっと痛いなぁと思ったことがあります。
霧島や阿蘇山といい、私にとって九州は宝の山のような場所です。

それではまた。 (2022.10.15 06:54:57)

Re[1]:安部龍太郎著 「姫神」の背景(10/11)   クマタツ1847 さん
ばーど白鳥さんへ
そうですよね。

鳥さんにとっては、日本中の山(火山)がホームグラウンドみたいなものですからねぇ。

  (2022.10.15 07:50:43)

Re:安部龍太郎著 「姫神」の背景(10/11)   木昌1777 さん
こんばんは。自分は歴史や文学はまるでダメです。故に自分のために拝見させていただいて勉強させていただいています。今になって、昔から本を沢山読んでおけば良かったと思います。生きることで精いっぱいで、余裕がなかったのです。「姫神」表紙は素敵ですね。今は本をいろいろ読んでいますが、目は悪くなったり、本を読みだすと眠くなって、眠り薬状態です。年は取りたくないものです。 (2022.10.15 17:49:48)

Re[1]:安部龍太郎著 「姫神」の背景(10/11)   クマタツ1847 さん
木昌1777さんへ
私も目が悪くなって読書は極力やめるようにしていますが、調子良くなるとついつい読んでしまいます。

 昔はBOOKOFFで買って一日一冊でも読んでいましたけれど、今考えたら夢みたいです。 (2022.10.15 18:12:07)

Re:安部龍太郎著 「姫神」の背景(10/11)   西山和宏 さん
宗像は宗方、宗形とも書くが、朝鮮から海の幸、特に鮑と獲りに渡来した一族ではないかと思う。一族は日本海沿いに東北に北上して広がった。
姫神は可憐な乙女。また小野妹子が隋に渡る目的が分かってよい読み物です。安倍龍太郎は膨大な史料を蔵しているようです。 (2022.10.21 10:36:44)

Re[1]:安部龍太郎著 「姫神」の背景(10/11)   クマタツ1847 さん
西山和宏さんへ
相変わらずの西山さんの造詣の深さに驚きます。

古代史を読むのもしばらく休止していますが、興味は尽きませんね。

 コロナがこの調子で減少していけばという前提で、11月に妻の叔父たちに会いに北九州への旅を計画していますが、できれば久しぶりに宗像大社などに行って見たいと思っています。
(2022.10.21 11:34:16)


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