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続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

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March 30, 2017
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私がオヤの中でも「イーネオヤ」にこだわるのには理由があります。
それはオヤの中で一番歴史が古いから、古いものが出るから・・・・ってだけなんですが。
コレクションは素材がシルクであることにこだわるから、どうしても仕方がない・・・。

かぎ針のトゥーオヤもオヤなのだけど、新しいものしか馴染みがないから、担当外・・・って気持ちが強くて近寄らなかったんです。
だけどその中で例外があります。
それは「シェケルオヤ」。
これもトゥーオヤなんですけど、現代ものでなく、20世紀半ば~後半に掛けて作られていたと想像されるもので、最初はコットン糸を使ったかぎ針のお花で、のちにナイロン糸などに移行していますが、一般的なイメージにある平面のトゥーオヤではなく、長編みなどで立体のお花を作り、それを板ゼラチンをお湯に溶かしたもので固めてあるオヤの一種です。
その昔は砂糖水を使ったことから、「砂糖=シェケル」で、この名が付いたと言われています。




ただこれは地方限定で、主に現在のマニサ県、一部イズミル県で作られました。
固めてある大きなオヤなので、カラカラと音がするほど。
尖がった花びらだと、うっかり突き刺さってしまいそうです。
見栄えがするように・・・という理由でこうなったのだと思います。

しかも年代的にスカーフであるヤズマの柄もレトロなものがいっぱいで、見ていて楽しい。

かぎ針レースのお花たち。
結構可愛いかもしれません。

そう言えばマニサでアイドゥンの大きなイーネオヤのお花とほぼ同じモチーフのものを見ました。
芝生などもありました。
出てきた場所を自分の目で見ていなければ、「えーっ、これアイドゥンじゃないの!?」って疑ってしまうことでしょう。

以前Facebookのページにアイドゥンのチュールップのアップ画像を載せたら、マニサの人から「これマニサのオヤのはずだけど・・・・」とコメントが来たことがあります。
私が載せたものはアイドゥンのお家で手に入れた正真正銘のアイドゥンものですが、マニサの人がそう思ったのも納得できます。

マニサとアイドゥンの大きな違いは、オヤがついているスカーフなんです。
アイドゥンの場合、例外もあるけど、無地のクレープ地に付けるのが基本。
ところがマニサのものはほとんどが古いヤズマ、木版のハンドプリントのものについていました。

もちろんこれもマニサ全体の話ではなく、地域的なものなので、今でこそ県境が引かれていますが、アイドゥンーイズミルーマニサと山を挟んで接していますから、何か繋がりがあったことも十分考えられます。
たかがオヤ、されどオヤ。
手工芸文化から紐解ける近代史もあるってことですね。
いろいろ面白いです。

さて、先日帰国したばかりで急な話ですが、近く再度一時帰国します。
桜には間に合わないけど、新緑は見れるかな・・・。


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Last updated  April 1, 2017 03:21:27 PM
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