続々・絨毯屋へようこそ　トルコの絨毯屋のお仕事記

久しぶりにアイシェに会いに村へ行った。
暑さ真っ盛りの7月。
この太陽の下で外作業はつらいだろうなと想像しながらだったけれど、草木染めをやるというので行かないわけにはいかない。



最初にジェビズとバーデムの殻で黄土色～茶色を、次にエゼンテレとピュレンオトで黄色を染めた。タマネギの皮があったらそれも入れてさらに鮮やかな黄色になるのだけれど、なかったので今回はタマネギなし。それでも十分きれいな黄色になった。



植物は前日に旦那さんが山に行って集めてくれていたので、炎天下での植物採集はなくてラクしたけれど、カマド作業に額から汗を流すアイシェの顔を見ているうちに、毛糸だまの連載「世界手芸紀行」の記事を書いた時のことを思い出していた。



あの時もこの時期で山裾に一緒にサルカンタロンを集めに行った。
あの空気感や匂い・・・なんだか胸が締め付けられるようだった。
アイシェは知り合ってから20年来、私と一緒にしか草木染めをしていない。
こんな時間をアイシェとあと何回過ごせるのだろうか。

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