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カテゴリ:ミュージカル・演劇
春野さんの復帰第1作ミュージカル。
先々週の日曜日、やっと取れたチケット握って、 Wちゃんと梅田芸術劇場に行きました。 第二次大戦中のナチス統治下にあるパリが舞台、 「椿姫」を下敷きに・・ということなので 悲劇、悲しいお話になることは承知の上。 春野ファンの、なかでもやや(?^^:)年上の方々には ラブシーンがショックだった・・ などというウワサを聞いていたので ちょっとドキドキしていきましたが 私としては・・想定内でした^^; ・・もっと猟奇的な部分があるのかと思ってたので。 ナチの将校・・ではなく、 パンフでもセリフでもドイツの将軍といってましたが (制服も違ったものね) そのドイツ人の愛人であるかつての歌姫・マルグリットを パリの人たちがどう見てきたか、 接してきたかがテーマのように 感じました。 でも その中心のマルグリットが優雅で、 華やかで美しくないと説得力ないのですが 春野さんはぴったり。 細くて、ひらひら~っとしてて。 マルグリットの誕生パーティを開いている所のお屋敷の様子や バンドの若者たちがパリの街を歩いて帰る街並み、 屋根裏・・どれも おもしろく美しいセットだったし 印象に残ってます。 ミシェル・ルグランの音楽も とてもよかった。 何曲か頭に残ってて 数日たっても頭の中でなってます。 特に美しいのは マルグリットの持ち歌だったという 「チャイナドール」 春野さんの宝塚時代にはないような高音の裏声の歌は 柔らかく きれいでした。 苦しい感じも全くせず、 違和感もないのが また驚きというか。 見てからもう何日もたつのだけれど いまだに心に浮かぶ、残るのは マルグリットの40歳の誕生日だったということ、 ドイツ人の将軍の愛人のつてのために へつらってきたプロデューサーが 「生活のために働かなければならないから歌の仕事が欲しい」 と頼んできたマルグリットを侮辱した時、張り倒したこと・・ マルグリットがドイツ人の将軍の愛人になったいきさつや 歌手のころのことは説明されないけれど 浅はかなところのある女性だとは思う。 でもその時その時は一生懸命で 誠実にむかってきただけで あれ?と思ったときはどうしていいかわからない 悪い状況に陥ってしまったことには同情・共感するのです。 マルグリットは悲しんだり、苦しんだり、 あきらめたりしているのだけれど いさぎいい感じの人に見えて、 私にはそれが救いというか ちょっとさわやかな感じがしました。 権力ある愛人も若い恋人も、歌も美貌もない私ですが (いわなくたってわかるって) あの悲しみ、苦しみ、あきらめは通じるものがあるような 気がして・・ 終わったあと 茶屋町NUの地下で Wちゃんとたっぷり話して 余韻を味わいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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