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テーマ:哲学・思想(193)
カテゴリ:仏教・東洋思想について
夏休みの課題(個人的な)、という感じで、これまで「仏教」についてまとめてきました。以前から仏教について調べてまとめたいと思っていたので、簡単にではありますが、自分なりに知識が整理された気がします。今回は総括的に、仏教について全体的な振り返りをしていきたいと思います。
人間には老いがあるまず、仏教の教えで基盤となるものが、「一切皆苦(四苦八苦)」でしょう。
人間として生まれたからこそ、避けられない苦しみがあります。それが四苦である「生まれること・老いること・病むこと・死ぬこと」です。この中で、個人的に印象的だったのが、「老苦」である老いることの苦しみです。
そこから「私たちには老いがある」ということを、自覚しなければいけないと思いました。それは、老いがあることを理解していない人が、案外、多いのではないかと思ったからです。だから、自分自身の老いを自覚したときに、大きなショックを受けることになるのでしょう。
仏教の教えでは、苦悩するのは無明だからだと言います。無明とは、「真理がわからない無知であること」です。
老いた自分の姿から、ショックを受けている人がいても、傍から見たら「もうその年齢なんだから当たり前でしょ」と思ったりもします。でもその人は、老苦の真理がわかっていなかったかもしれませんし、自分がそこまで老いていることに気づいていなかったかもしれません。
自分では、自分の老いというものに気づかないのかもしれません。なかなか、自分で自分のことを知るのは簡単ではありませんからね。だからこそ、頭の片隅にでもいいので、四苦八苦を覚えておくといいのではないでしょうか。
苦であるからこそ強くなるこの世は苦であるからこそ、強くなること、実力をあげること、が大切だと思いました。それは、健康であること(体を強くすること)と言い換えられるかもしれません。
その方法を仏教では、「八正道(道諦)」としてまとめています。八正道で、大事なポイントだと思ったのは、「正しい考え・正しい言葉・正しい行い」をし、「正しい生活」をすることです。それが人生のベースになるからです。まずは、フィジカル・思考・言葉、そして、日々の行動・生活を正していくことが、苦に対処していくための方法です。
ここで学んだのは、「正しい」とは何か、ということです。ここでの正しいとは、客観的、合理的、偏りがないということで、固定されたものではないため、その時その時の場所において、何が正しいのかを客観的に見て判断することが大事です。
確かに、時代によって「正しさ」とは違うものだと思います。そして正しさとは、個人によっても違うものでしょう。自分の正しさを見極め、それをベースにし、四苦八苦と向き合っていかなければいけないのです。
自分の心と真正面から向き合う『過去は追ってはならない、未来は待ってはならない。ただ現在の一瞬だけを、強く生きねばならない』
これはブッダの言葉の一つです。ブッダは、死後の世界を重要視していなかったため、現世で功徳を積むことに重きを置いていました。
また、ブッダは絶対的な存在に救済を求めるといった特別な方法ではなく、自分の心と真正面から向き合い、それをコントロールすることにより、自らを救い出すという現実的な道を示しました。自分の心をコントロールすることで幸福感を得る、ということです。
『(死後の世界は)だれも行ったことがないのだから、わかるわけがないじゃないか。だから、死後の世界のことなんて考えず、死ぬまで幸せに生きよう』
ブッダは、死んだ後のことなど誰もわからない、と言っています。だからこそ、ただ今を強く生きなければいけない、と言うのです。この世界の真理は、苦がベースにあるからこそ、強く生きねばならないのです。そして、この世は苦であるからこそ、助け合うことが必要なのではないでしょうか。
仏教についてのまとめでした『目覚める前、薪を割り、水を汲む。 目覚めた後、薪を割り、水を汲む』
こちらは、禅の言葉です。世界が変わるのではなく、自分の内側が変わることが大事なのだと思いました。
幻想は比較から生まれます。これは、現代の悩みや生きづらさは、周りと比較することから生まれるということです。空の教えには、こだわらないことが説かれています。自分の無知を知り、そこから真理を理解することで、生きやすさに繋がっていくのだと思います。
さて、仏教をまとめてきましたが、これまでの学びのポイントを一言でいうと「今を生きよう」ということです。もっと言うと、「今を強く生きよう!」ということです。仏教の教えである縁起や三法印といった真理を理解すると、今に生きるしかないと思うのではないでしょうか。では以上が、仏教のまとめブログでした。
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Last updated
2023/08/24 07:30:09 AM
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