|
カテゴリ:樹木
☆自然観察の振り返り(その61)は、モクセイ科の植物です。
☆昨年の自然観察を振り返り今年の自然観察に活かすために、随時まとめを掲載しています。 ☆写真は全て楽天写真館から掲載していますので、クリックすると鮮明な画像になります。 ◎レンギョウ(モクセイ科レンギョウ属) ☆4月初め、ウォーキングコースでレンギョウが咲き始めました。これは、枝の形や花の付き方から、シナレンギョウだと思います。(2012年4月1日撮影)。 ☆レンギョウの名は、漢名の「連翹」を音読みしたもの。原産地中国では、連翹とはトモエソウ(大連翹)やオトギリソウ(小連翹)のこと。レンギョウとトモエソウは、どちらも実が薬用に使われていて、日本でレンギョウの方の実を「連翹」として売っていたため、誤って命名されたそうです。正しい中国名は「黄寿丹」。(2012年4月1日撮影)。 ☆レンギョウは中国原産で、平安時代に薬用として渡来したといわれています。園芸品種として、レンギョウ、チョウセンレンギョウ、シナレンギョウがありますが、雑種もあるそうです。 ◎イボタノキ(モクセイ科イボタノキ属) ☆イボタノキは、モクセイ科(キンモクセイ・レンギョウなど)らしいラッパ状の4弁の花を咲かせています。(2012年5月23日撮影)。 ☆イボタノキは、北海道から九州に分布し、日の光を好む陽樹なので明るい林縁や道路そばなどに生える落葉低木です。(2012年5月23日撮影)。 ☆イボタノキ(水蝋の樹、疣取木)の名は、樹皮に寄生するイボタロウムシが分泌する「いぼた蝋」が取れることから。いぼた蝋は、蝋燭の原料、家具のつや出し、戸の滑りをよくするために敷居に塗り、日本刀の手入れにも用いられるとのこと。薬用には、皮膚の損傷部の保護・止血に使われ、いぼとりにも用いられるそうです。(2012年5月23日撮影)。 ◎キンモクセイ(モクセイ科モクセイ属) ☆昨年は、10月中旬からキンモクセイの花が咲き始めました。(2012年10月13日撮影)。 ☆キンモクセイは雌雄異株で、日本には雄株しか入ってきていないそうです。キンモクセイは、中国原産で江戸時代に渡来した常緑小高木です。キンモクセイは、ギンモクセイの変種になるそうです。近づいてみると、2本の雄しべと中央に不完全な雌しべが見えます。(2012年10月13日撮影)。 ☆10月21日、昭和記念公園ではキンモクセイが満開でした。だだし、香りがしませんでした。キンモクセイは、咲き始めのころの香りが強いようです。(2012年10月21日撮影)。 ◎ヒイラギ(モクセイ科モクセイ属) ☆12月末、ウォーキングコースを歩いていると、木の葉の中に小さな白い花を見つけました。ヒイラギの花です。ヒイラギは、関東地方以西の山地に分布する常緑小高木です。ヒイラギ(柊、疼木)の名は、葉の縁の棘に触るとヒリヒリ痛むこと、古語で疼(ひひら)く、疼(ひいら)ぐことから。(2012年12月28日撮影)。 ☆雌雄異株で、雌株の花は花柱が長く、雄株の花は2本の雄しべが発達するそうなので、これは雄株のようです。(2012年12月28日撮影)。 ◎トウネズミモチ(モクセイ科イボタノキ属) ☆ウォーキングコースで、トウネズミモチの実を見かけました。たわわになっている実、裏面から主脈・側脈とも透けて見える葉(中央の下)が確認でき、トウネズミモチです。(2013年1月9日撮影)。 ☆トウネズミモチ(唐鼠黐)の名は、「唐」は中国産、「ネズミモチ(鼠黐)」は熟した実が鼠のフンに似て葉がモチノキに似ているため。ネズミモチは関東以西の山野に自生しますが、トウネズミモチは中国原産で明治初期に渡来しました。(2013年1月9日撮影)。 ☆イボタノキと同じイボタノキ属ですので、どのような花が咲くのか。今年は、6月から7月に咲くという花を観察してみたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[樹木] カテゴリの最新記事
|