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しろうと自然科学者の自然観察日記

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2016.10.13
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カテゴリ:山野草
☆ウォーキングコース(玉川上水)の道端で、オオニシキソウを見つけました。茎が直立するか斜めに立って、よく枝分かれするのが特徴だそうですが、その通りの姿です。
  • オオニシキソウ1.JPG

☆オオニシキソウは、北アメリカ原産のトウダイグサ科トウダイグサ属の帰化植物(1年草)です。明治の末期に初めて採取されましたが、今では、畑地や荒れ地、道端などで全国的に普通に見られます。以前は、ニシキソウ属に分類されていたそうですが、最近のDNA配列研究の結果トウダイグサ属とされたそうです。
  • オオニシキソウ2.JPG

☆オオニシキソウは、花が独特のつくりです。白い4枚の花びらがある花のように見えますが、白い4枚の花びらのように見えるのは、杯状花序の周りを囲んでいる腺体の付属体だそうです。
  • オオニシキソウ3.JPG

☆杯状花序とは、雌花一つ、雄花数個がまとまって花序を構成するものです。オオニシキソウの杯状花序では、中央に雌花が1個あり、雄蕊が1本の雄花が4個、蜜を分泌する緑色の腺体が4個、その周りを白い花びら状の4枚の腺体の付属体が取り囲んでいます。
  • オオニシキソウ4.jpg

☆最初に雌花が3本の柱頭を出し、先端は2つに分かれるそうです。その後、雄蕊が伸びて花粉を出すようになり、その時には緑色の腺体や花びら状の付属体が大きくなるそうです。
  • オオニシキソウ5.jpg

☆上の写真では、上と下の花は、先端が2つに分かれている3本の柱頭が伸びており、4個の緑色の腺体も見えます。真ん中の花は、4個の雄花の雄蕊が伸びて花粉を出しており、周りに緑色の4個の腺体があり、その外側の白い花びら状の4枚の付属体が大きくなってきています。

☆花びら状の4枚の付属体の横から、大きくなった果実が伸びています。果実の上部には、雌蕊柱頭が残っています。
  • オオニシキソウ6.JPG

☆オオニシキソウ(大錦草)の名は、ニシキソウの仲間の中で一番大きく、ニシキソウとコニシキソウの茎が地を這うのに対して、立ち上がり草丈が20~60センチメートルになる大きいニシキソウに由来します。ニシキソウ(錦草)の名は、緑の葉と赤い茎を錦に例えて付けられたとのこと。
  • オオニシキソウ7.JPG

☆オオニシキソウの花言葉は、「執着」「密かな情熱」「変わらぬ愛」「数は力」「控えめ」「地味」などがあるそうです。「数は力」は堤防などに一面に群生することに由来するそうですが、「控えめ」「地味」は大きな草丈なのに小さな花を咲かせることに由来するのでしょうか。





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Last updated  2016.10.13 04:19:18
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