カテゴリ:Q輔とU子と「置いてある物」
次女のOちゃんはね。 外見も性格も、 僕に似てるっちゃー似てる。 妻に似てるっちゃー似てる。 僕は自分の母にそっくりだと思うのだけど、 妻の母方の血統だという人もいる。 何つーか、曖昧模糊としたっつーか。 思わせぶりな子供っつーか。 前回、長女のことを、 僕と妻を足して二で割ったような子供と書いた。 うーん、次女のことを、あえて言うなら、 Q輔とU子を足して、五ぐらいで割って、 円周率をかけて、 隠し味に、ミリンを少々入れたような子供。 つーか。 結局、誰にも似ていないような気もしてきて、 時々、僕と妻、 「Oちゃんって、うちの子じゃないみたい。何だか凄くかわいい」 「うん。どこの子だいコリャ?凄くかわいい」 などと言っては、首をひねっている。 上の子の性格には、その幼児期、待望の初めての子供が故に、 親として、深い愛情を闇雲に注ぎ過ぎ、気が付かないうちに、その愛情にまじって、 いくらか注ぎ入れてしまったであろう、「親の闇」のようなもが、確実にある。 良くも悪くも、あるのです。 下の子の、Oちゃんに、それはない。 良くも悪くも、「親の闇」は見当たらねー。 ふたりめの子供なので、良い意味で肩の力を抜いて育児出来ているのか? マスコット的に、ゆるキャラ的に、ふなっしー的に、親がふざけて育てているのか? いや、決してふざけて育ててはいないけど、まぁ、僕も妻も、力んでないのは確かっすね。 こちら、無印良品のごみ箱です。 無印ファンの方ならご存知であろう商品。 僕と妻の勉強部屋に置いてあります。 蓋つきで、アルミ製ゴミ箱との2重構造。 このように、 控のごみ袋を、底に待機させることが出来る。 へ~、考えたねコリャ。 僕たちは、10年近く、「妊活」をして、長女を授かりました。 ですから、二人目の子供は欲しいけど、肉体面にも、精神面にも、金銭面にも、 もう一度、ここから「妊活」を始めるのは、なかなか難しいと、夫婦で判断していて、 このまま、何もなければ、P子は一人っ子であろうと思っていました。 そんなある日、 突然、妻が、次女を身ごもりました。 特記するような、妊活はなし。 不意のことでした。 長女の時の、あの長~い妊活は何だったの? と夫婦で首をひねりました。 さてさて、その「次女が生まれた時」のお話。 妻は、長女の時は里帰り出産したのだけれど、 実家での生活が意外に落ち着かず、両親と居ることが逆にすごいストレスだったようです。 ですから、次女の時は、実家に帰らず、通い続けた自宅近くの病院でお産することに決めました。 いよいよ、お産の日。夕方に妻を病院に送る。 予想では、夜中から未明にかけてのお産になるだろうとのこと。 僕は、とりあえず長女と自宅で待機。 お産が始まったら連絡をもらい病院へ急行する手筈でした。 長女の出産の時、妻の横で立ち会っていた僕の、そっけない態度が、超~最悪だったと、 産後、妻に散々罵倒された、という話を前回の記事で書きました。 自覚症状はありませんでしたが、妻がそう言うのならそうなのでしょう。まずは反省。 故に、ヨシ!この度の、次女のお産では、 これぞ「お産に立ち会う夫の鏡」! みたいな立ち振る舞いをして、汚名返上せねば! 妻の手を取り、「がんばれ!かんばれ!」と! 喉を枯らして叫ばねば! 涙をボロボロこぼしながら! よだれを一本したたり落とし! おっと、ダメダメ!やりすぎは禁物! ほどほどに! ほどほどに・・・。 産後、妻に、褒めてもらえるように・・・。 そんな決意をしながら。 就寝。 ・・・・・。 ・・・・・。 ピピピピピ。 (携帯の着信音) 明朝、目が覚める。 はっ!いよいよお産が始まった! 急いで病院へ向かわねば! 寝起きの虚ろな意識の中、枕元の携帯電話をまさぐって、着信。 「はい!もしもし!」 「あ!Q輔? 私、U子!」 「おお!陣痛はじまったか?今すぐ病院へ・・」 「てか、生まれたから!」 ・・・えっ? 「生まれたから!さっさと病院来て!じゃね!」 ・・・えっ? えっ? 後の妻曰く、長女のお産の時の僕のそっけない態度を戒める為、 次女のお産には、「あえて立ち会わせてあげない」という暴挙にでたらしい。 信じられない・・・。 お産の最中、妻、看護師さんに、再三聞かれたらしい。 「陣痛です!ご主人に連絡しましょうか?!」 「いや、いいです!居ても邪魔なので!」 「もうすぐ生まれます!ご主人に連絡を!」 「いいや!結構!腰抜けなので!」 「念のため最後の確認ですけど、ご主人・・」 「いいってば! 心の無い人なのっ! 今、旦那の話しないで下さい! 気が散るっ!」 そんなこんなで、妻は、親にも、夫の僕にも、立ち会わせることなく、 意固地になって、たった一人で、次女を生んだ。 信じられない・・・。 この世に、妻の、お産立ち合いの、戦力外通告をうけた夫がいたでしょうか? いたんです。 僕です。 とほほ。 あっ! ごみ箱が! ごみ箱が僕を呼んでいる! お前は、父として、 いいや、人間として、 ここに入るべき存在であると・・・。 ああああああああ!吸い込まれるぅーーー! うっ! ごみ箱の底! ポンコツ夫の、行く着く果てか? いや、むしろ、探し求めた、ふるさとか? ただいま帰りましたぁ~。 とほほ。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.12.15 15:03:20
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