テーマ:暮らしを楽しむ(383641)
カテゴリ:Q輔とU子と「雑貨」
こちら、鳩サブレーの空き箱です。 我家に、中味空っぽのブリキの菓子箱が、三つやって来ました。 ああ、また妻が、わけの分からぬ物を持って帰って来やがった・・・。 ご近所の奥様から、貰ったとのこと。 ねぇ、これさ、何に使うの? と僕が訊ねると、 「使い道など、無い。」と言う。 「ぼちぼち考える。ほっといて。」と言う。 「てか、かわいくね? この箱。」と言う。 ・・・うーーん。 とりあえず、この無駄な箱を収納する「更なる無駄な収納BOX」を買いに行かなくちゃ。 どうやら、ある朝、ご近所の奥さんがゴミに出す寸前の物を、恵んでもらったらしい。 んああ、情けねぇ。情けなくって、涙が出るぜ。 妻のことだ、きっと、 大奥様ぁ、お願げぇだぁ、ど~か、その箱恵んでくだせえ。 あたしゃ、そのブリキの箱に染み付いたお菓子の匂いを、くんかくんか嗅ぎてぇだよ。 ああ、嗅ぎてぇ。どーしようもなく嗅ぎてぇ。匂いをおかずに食パンの耳かじりてぇ。んだ。んだ。 などと、渾身の力で卑屈を演じて見せ、相手の隙をみて、かすめ取って来たに違いあるまい。間違いねー。 でも、 僕はそんな妻を責めたり、なじったりはしません。 みなさんもどうか、僕の妻をさげすんだりしないで下さい。 僕の妻は、かわいそうな人なのです。 幼き頃、学校の登下校中は、前を向いて歩くな!下を向いて歩け!と、実の母に厳しく教えられて育ったのです。 「道端に落ちている小銭を、かすめ取って来い!」と。 更に、毎朝通学路にある自動販売機の全てのお釣り取り口に、指を突っ込んで来い!と実の父に英才教育を受けて育ったのです。 「取り忘れの釣り銭を、かすめ取って来い!」と。 今でも実家に泊まりに行くと、翌朝のスーパーの朝市には、僕も必ず連れ出され、 「卵ひとパック100円! ただし、お一人様2パックまで!」の卵を、 義父、義母、妻、僕、でレジに並んで、8パック買うのに付き合わされたりします。 8パックって! 業者かよっ! オムレツ屋でもおっぱじめる気かコノヤロー! と、僕は毎回思います。 義父がスーパーでコロッケを5個買ったのだけれど、レシートを確認すると、 レジの間違いで、4個しか会計されていなかった事に気が付いた時などは、 義父、義母、妻、義弟、普段は関係がギスギスしっぱなしの家族一同が、 肩を叩き合って大喜びする有様で、イェ~イ!なんつって、ハイタッチなんかしちゃう有様で、 「よぉーし!ツキが回ってきたぁ!今年こそは宝くじ当たるかも!」 なんつって、義父、そのコロッケ、神棚に上げようか、拝もうか、なんて勢いで。 同じ貧乏でも、僕の実家は「清貧」なのです。おっほん。 それに引きかえ、妻の実家の貧乏性は、なんちゅ~か、 「餓鬼道の路傍のドブに片足突っ込んで抜け出せなくなっている」ちゅう感じなのです。 だからどうか、妻を責めないで! 僕の妻は、かわいそうな人なのですから! ははは、さすがに怒られるぞ、自分。 てな、冗談はさておき。 いやぁ~、この箱、 渋いっすねぇ~! このデザイン! しっぶいわぁ~~~! これぞ、シンプル! ちょっとした小物入れにいいかも。すんげーオシャレかも。 なるほど、妻がゴミ捨て場からかすめ取って来た気持ちも分かる。(←もうやめなさいってのっ!) ちなみに僕と妻のインテリアやファッションの共通の趣味嗜好として、 ①基本的にデザインに「文字」が使われていないもの。 ②「文字」が使われている場合、その文字の意味が自分で理解出来るもの。 という鉄則があります。 ですから、Tシャツなどで、自分が訳せない英単語がデザインにあしらわれているもの。 したがって当然、自分が訳せない英文が細かく長々とデザインされているもの。 流行だろうが、有名だろうが、デザイン性が高かろうが、これらすべてノーグットです。 インテリアの場合も、同じです。 だったら、この「鳩サブレー」みたいに、日本語のほうが、よほどカッコよいと思います。 日本の観光地でさ、外国人がさ、「将軍」「芸者」「腹切」なんて書かれたTシャツ着て歩いてるじゃん? あれ、ちゃんと言葉の意味を理解して着てんだろうかねぇ? んでもって、僕達日本人もあれと同じことしてんじゃねーかって思うと、ぞっとしません? 自分が着ているTシャツにデザインされた英文が、 「私は自堕落な生活を送っている、社会不適格者でぇーす!」って意味だったらどうすんだよ! 怖ぇーよ! 外国のロックバンドがライブのMCで「ヘイ!日本の猿ども! こんな国二度と来るかバカヤロー!」つってんのに、 イェーーーーイ! つって大喜びしてる観客と一緒じゃね? 僕ら世代や、その上の世代なんかは、 とにかく英語のデザインつったら、無条件で受け入れるところがあるね、あれ、何でじゃ? 最近の若者はどーだろ? お見受けしたところ、そこまでお馬鹿さんじゃない感じかなぁ。 俺っちなんかさぁ、 ごめん、ひねくれちゃってるからさぁ、 「鳩サブレー」 渋いっすねぇ~! なんつって、思っちゃうけどね。 さて、僕の妻は、時々このように突拍子もなく、あさっての方向を向いた物欲を爆発させますが、 普段はね、物に対する執着は、まあ、人並みです。 だだね、最近フラストレーションが溜まりに溜まって、今にも大爆発しそうな欲望があります、それは、 「犬欲」。 十六年連れ添った愛犬「モモちゃん」が逝って、もうすぐ一年が経つ。 犬、飼いたい。 犬、飼いたい。 犬、飼いたい。 犬、ぜってぇー飼う。 買え!このやろー! 最近、いよいよ、うるせぇ。 次も犬種は、フレンチブルだぞ! 柄は、フォーンだぞ! 名前も、もう決めてあるぞ! 買えってば!このやろー! ああ、うるせぇ。 なあ、モモちゃん。 ママ、またモモちゃんみたいなワンちゃん飼いたいって、うるせーんだよ。 パパさぁ、もうペットはこりごりだよ。 とにかく、失った時、辛すぎる。 あと、単純に金が掛かるんだよ。 娘たちにだって、これから色々とお金が掛かるってのに。 うーん・・・どーしたもんかねぇ。 オイよぉ、モモちゃん。 パパ、どーしたもんかねぇ・・・。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.12.03 10:36:35
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