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家曜日~うちようび~

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2021.01.10
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今回の首都圏一都三県への緊急事態宣言は、
主に感染リスクの高い飲食店などを対象として、限定的に対策を講じる方針だ。
槍玉に挙げられた飲食店業界はいよいよ、てか、んもお~とっくの昔に死活問題であろう。
生まれてこの方飲食店から多くの素晴らしいサービスを受けてきた我々としては、
今後も感染防止対策を講じつつ粛々と個人利用を続け、あとは政府の惜しみない助成を望むばかりだ。

そんなこんなで、この新型コロナ渦中にて、
「飲食」という文化が、これからどうなっていくのだろうかと考えてたんすけどね。

ふと、昔読んだ漫画を思い出したっす。

不二子・F・不二雄の短編SF漫画、タイトルは「気楽に殺ろうよ」。

ある平凡なサラリーマンが、ある朝パラレルワールドに迷い込んでしまう。
何とその世界では、「食文化」と「性文化」の価値観が、この世界と真逆であった。
食事は秘め事。親しい者だけが、カーテンを閉め、部屋を暗くして行うべきこと。
妻が、顔を赤らめ囁き声で「お食事が出来ました」などと言う。
方や、性はあけっぴろげ。昼間から公園のベンチで若者が人目をはばからず行為をしていたり、
子供の絵本の「こうして、シンデレラと王子様は結婚して幸せに暮らしましたとさ。おしまい」
の場面で、シンデレラと王子様が思いっきり行為をしていたりする。

彼は、自分はいよいよ気が狂ったのだと思い、精神科医のカウンセリングを受ける。

その時、その世界の精神科医は、彼にこう言うのだ。

性欲、食欲、ともに最も根源的な欲望ですね。どちらが欠けても人類は滅亡する。
ところでこの二つのうち、恥じすべき行為はどちらでしょう?
食欲とは何か? 個体を維持するためのもの。個人的、閉鎖的、独裁的欲望と言えます。
性欲とは何か? 種族の存続を目的とするもの。公共的、社会的、発展的欲望と言えます。
さて、恥じすべきは? 隠すべきは?


その世界の彼は、深く考え込んでしまう。ははは。

んで。

この世界の僕も、今、ちょっくら考え込んでいるのである。

命あるものを殺戮して自らの食糧とし、

それを大勢で集い、騒ぎ、喰らい、

食べ物に感謝することもなく、その挙句大量に食べ残す。

この世界で、ごく当たり前とされる行為は、

たしかに少し見方を変えれば、大変恥じすべき行為なのかもしれない。

そもそも「食」の根本的な目的は、個体を維持すること。
ところが僕たち人間は、縄文とか弥生よりもっと昔、遥か古の時代から、
どうせ食べるなら美味しく!どうせ食べるなら楽しく!どうせ食べるなら大勢で!
てな感じで、「食」というただの個体維持行為を「文化」にまで高めてきた訳である。

さて、いよいよこのコロナ禍で、そんな飲食の文化が根本からくつがえろうとしている。

忘年会が無いなら無いで、今まで何故あんな無駄なことしていたのだろうと、逆に思う。

帰省が無くなり、会いたくない親族との楽しくない宴が無くなり、ほっとしている主婦も多い。

その食べ物は、行列になって何時間も並び、ぎゅうぎゅう詰めで相席までして食べなければならないものか?

この会話は、食事の席でしか話せないことか?

この気持ちは、酒の席でしか伝えられないことか?

料理は、ワイワイガヤガヤ食べるのが一番美味しいってのは、本当に本当に本当か?


飲食の目的とは、本来は個体維持。

であるならば、基本的には単身で、

または本当に親しき限られた者たちと、

大地の恵みに感謝し、

命をくれた肉や魚に感謝し、

作ってくれた人に感謝し、

静かに、ゆっくり、食に集中して頂くというのが、本来の姿ではなかろうか?


と、このコロナ渦中にて、

個人的には、はんなり気付き始めているのである。


だから外食も、少人数で、静かに、安全に、

味も雰囲気もゆっくりと味わえる店であれば、これからも是非行きたいし、

きっとこれから、そういう店が増えていくような予感がする。


パラレルワールドに迷い込んでしまった彼じゃないけど、

今日までの僕たちは何故、

恥ずかしげもなく、当たり前のように、

何時間も大勢で唾を飛ばし合いながら、だらだらとメシを喰い、酒を呑んでいたのであろう?

そう考えてみると、

探せども、探せども、そのもっともらしい理由が、

この世界の僕にも、見付けられずじまいなのである。



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最終更新日  2021.01.16 07:30:52
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